時代の転換点に立つ個々人が、内部でどんな立場であれ、その組織を変えていくための考え方や方法論が詰まった本です。
知識社会において求められる組織像(顧客の幸せを追求し「学習する組織」・社会の幸せを追求し「共感する組織」・社員の幸せを追求し「自走する組織」)を実現するために、
・・・ことで自然と「結果の質」が高まり、それが関係の質をさらに高める「成功循環モデル」の構築を目指します。そのための手法を、さまざまな学問的知見も援用しながら紹介しているのです。
一度通読して明日から自分の行動に反映できるほど簡単な内容でも、薄っぺらでもありませんが、これまでの自分の行動と照らし合わせて考えられた/考えざるを得なかった部分からでも知見を取り入れていきたいと思います。
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を読んだ時にも同じような感想を持ちましたが、その場その場で自分が抱えるタスクや課題によって、この本から得られる学びも変わって(増えて)いくのだろうと感じます。現時点では、面倒なやりとりが多い人やどうもうまく仕事が回っていない人、近い人、遠い人、優しい人、冷たい人、好きな人、イヤな人・・・みんなみんなありがとう♪みんなに対して、まずは真摯に接し、仲間として頼りにし合っていかねばならないということでしょうか。
こう言うと、いささか偉そうに聞こえるかもしれませんが、自分がその仕事でどんな立場であれ「影響の輪」を広げていくことが重要だと著者は説きます。その意義自体を否定するつもりはありませんが、マネジメント側の能力・努力不足の免罪符にしてはいけないとも思いました。