かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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ほん

『金正恩と金与正』(牧野愛博)

【目次】 大事な妹を「一時避難」させる 3階書記室のエリートたち トップダウン一辺倒では通用しない 金正恩と金与正 (文春新書 1317) 作者:牧野 愛博 文藝春秋 Amazon 大事な妹を「一時避難」させる 最近の情勢のキャッチアップのつもりで読みました。 兄の…

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(マックス・ヴェーバー)

【目次】 宗教社会学の代表的名著 重要な契機の一つとして 「禁欲」なき後の資本主義 宗教社会学の良書で復習 プロテスタンティズムの 倫理と資本主義の精神 (岩波文庫) 作者:マックス・ヴェーバー,大塚 久雄 岩波書店 Amazon 宗教社会学の代表的名著 カルヴ…

『感染症の日本史』(磯田道史)

感染症の日本史 (文春新書) 作者:磯田 道史 文藝春秋 Amazon 古代から100年前のスペイン風邪まで、日本における感染症の歴史から、新型コロナウイルスが流行する現代への教訓を得ようとする本です。雑誌連載を中心に再構成された本なので、エッセイ風の文章…

『アフターデジタル』『アフターデジタル2』(藤井保文、尾原和啓)など

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る 作者:藤井 保文,尾原 和啓 日経BP Amazon アフターデジタル2 UXと自由 作者:藤井 保文 日経BP Amazon デジタルがリアルを包摂する「アフターデジタル」時代のビジネスのあり方について論じた話題書です…

『デジタルエコノミーの罠』(マシュー・ハインドマン)

【目次】 インターネットの理想と現実 サイトの「粘着性」とは 生き残りの前提条件 デジタルエコノミーの罠 作者:マシュー・ハインドマン,山形浩生 NTT出版 Amazon インターネットの理想と現実 インターネットは、その普及当初から想像されてきたほど平等…

『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン)

【目次】 ヒトはデジタル社会向けに進化していない 日々の実践こそ ヒトはデジタル社会向けに進化していない スマホ脳(新潮新書) 作者:アンデシュ・ハンセン 新潮社 Amazon 著名なスウェーデンの精神科医が、スマホの人間の脳や精神状態への影響を紹介した…

親子の2021年4・5月読書「月間賞」

私の分から。 4月『アフター・ヴィクトリー』(アイケンベリー) canarykanariiya.hatenadiary.jp ナポレオン戦争と両世界大戦、さらには冷戦の後を比較しながら戦後構築を語る、という視座が非常に興味深く、現在の国際政治を考える上でも示唆深い議論を展…

「経済成長に成功すると自分の身が危うくなる」ジレンマ/『独裁が揺らぐとき』(大澤傑)

【目次】 軍部と政党・社会への統制から類型化 経済成長に導く独裁者のジレンマ 金正恩は「金主」や「ジャンマダン」を掌握できるか 独裁が揺らぐとき:個人支配体制の比較政治 (MINERVA人文・社会科学叢書 236) 作者:大澤 傑 ミネルヴァ書房 Amazon 軍部と政…

比較政治学の必読書/『民主主義対民主主義』(レイプハルト)

【目次】 民主主義制度は2類型に分けられる 「多数決型」対「コンセンサス型」 政治改革のグランドデザインを 民主主義対民主主義 [原著第2版]: 多数決型とコンセンサス型の36カ国比較研究 (ポリティカル・サイエンス・クラシックス) 作者:アレンド レイプハ…

対米開戦にインパール作戦、歴史の教訓に見る「囚人のジレンマ」/『昭和史講義3』、『昭和史講義 軍人編』、『東條英機』(一ノ瀬俊也)

【目次】 田中義一はレーニンと会っていた? 皇道派対策だった軍部大臣現役武官制 「カミソリ東條」の凡庸さ 東條に一蹴された佐藤賢了の提案 「阿吽の呼吸」が機能しなかったインパール作戦 大人買いした歴史講義シリーズの最後に、昭和戦前史における政軍…

『韓国語の語源図鑑』(阪堂千津子)

一度見たら忘れない! 韓国語の語源図鑑 作者:阪堂千津子 発売日: 2021/04/07 メディア: Kindle版 共通の語源や由来のある韓国語の語彙をまとめて紹介する本です。英語版も話題になったシリーズですね。 どの言語も、ある語彙にもともとあった意味に別のもの…

『戦争とは何か』(多湖淳)

【目次】 データで分析する「戦争と平和」 将来、日本が戦争する確率は? 戦争とは何か 国際政治学の挑戦 (中公新書) 作者:多湖淳 発売日: 2020/06/12 メディア: Kindle版 データで分析する「戦争と平和」 戦争の勃発から終結、平和維持といった事象をデータ…

『アフター・ヴィクトリー』(ジョン・アイケンベリー)

【目次】 戦勝国は意識的に「自重」した 「偉大なアメリカ」とは? アフター・ヴィクトリー―戦後構築の論理と行動 (叢書「世界認識の最前線」) 作者:G.ジョン アイケンベリー 発売日: 2004/08/01 メディア: 単行本 戦勝国は意識的に「自重」した ナポレオン…

2020年9月〜21年3月の読書「月間賞」

こちらのコーナー、すっかり更新を怠っておりました。 もう子供達の分をフォローすることはできなさそうで須賀、せめて自分の読書の思い出だけでも簡単に振り返ろうと思います。 2020年9月 『観応の擾乱』(亀田俊和) 足利兄弟らの群像を生き生きと描きなが…

『メディアが動かすアメリカ』(渡辺将人)

メディアが動かすアメリカ ――民主政治とジャーナリズム (ちくま新書) 作者:将人, 渡辺 発売日: 2020/09/09 メディア: 新書 アメリカの下院議員事務所や大統領選挙のニューヨーク州支部、テレ東記者などを経て現在はアメリカ政治を研究する著者が、同国のメデ…

鼠は猫を噛みながら、弱い者いじめに走る/『民衆暴力』(藤野裕子)

【目次】 「ええじゃないか」から朝鮮人虐殺まで 国家による暴力独占とその例外 暴力を振るう人間のありように迫る 民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代 (中公新書) 作者:藤野裕子 発売日: 2021/01/15 メディア: Kindle版 「ええじゃないか」から朝鮮人虐殺…

『「家族の幸せ」の経済学』(山口慎太郎)

【目次】 「分からない」と言うことの大切さ 注目の影に「自助」の風潮 「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書) 作者:山口 慎太郎 発売日: 2019/07/17 メディア: 新書 「分からない」と言うことの大切さ 結婚、…

35年前にゴジラが訪朝?/『ゴジラが見た北朝鮮』(薩摩剣八郎)、『麦酒とテポドン』(文聖姫)

【目次】 拉致された名監督による怪獣映画 日朝映画史に残る一冊 麦酒とテポドンのトレードオフ ゴジラが見た北朝鮮―金正日映画に主演した怪獣役者の世にも不思議な体験記 作者:薩摩 剣八郎 発売日: 1988/10/01 メディア: 単行本 拉致された名監督による怪獣…

被爆者と被爆体験に迫る衝撃の一冊/『未来からの遺言』(伊藤明彦)

未来からの遺言――ある被爆者体験の伝記 (岩波現代文庫) 作者:伊藤 明彦 発売日: 2012/07/19 メディア: 文庫 長崎のラジオ記者時代から1000人以上の被爆者に会い、その音声を記録し続けてきた著者が、最も印象的だった男性「吉野さん」との出会いから別れまで…

発覚直前に決行された五・一五事件/『昭和史講義』『昭和史講義2』

【目次】 近年の昭和史研究水準をフォロー 時代の雰囲気を理解する 現在の「奇習」を相対化する 昭和史講義 ──最新研究で見る戦争への道 (ちくま新書) 発売日: 2016/09/02 メディア: Kindle版 昭和史講義2 ──専門研究者が見る戦争への道 (ちくま新書) 発売…

デジタル報道の可能的様態/『デジタル・ジャーナリズムは稼げるか』(ジェフ・ジャービス)

【目次】 メディアはサービス業になれ 腹落ちしないのは当たり前 デジタルの可能的様態 「双方向性2.0」へ デジタル・ジャーナリズムは稼げるか 作者:ジャービス,ジェフ 発売日: 2016/05/27 メディア: 単行本 メディアはサービス業になれ 一記者として、経営…

『ドリルを売るには穴を売れ』(佐藤義典)

ドリルを売るには穴を売れ 作者:佐藤 義典 発売日: 2006/12/23 メディア: 単行本(ソフトカバー) マーケティングの非常に有名な言葉を書名にとった入門書です。新聞社で細々とマーケティングに関わっていることもあり、人の勧めで読みました。 非常にシンプ…

知られざる伊藤博文の憲法改革とその結末/『伊藤博文』(瀧井一博)、『明治憲法史』(坂野潤治)

【目次】 「無定見」な伊藤博文の政治思想 山県有朋との「頂上対決」 天皇機関説が後年に「炎上」した理由 元老が制度化していたら… 「無定見」な伊藤博文の政治思想 伊藤博文 知の政治家 (中公新書) 作者:瀧井一博 発売日: 2014/07/11 メディア: Kindle版 …

「公議」とポリアーキー/『維新史再考』(三谷博)、『明治史講義』

【目次】 一橋派と一橋慶喜のオセロゲーム 「公議」とポリアーキー 網羅性の高い20章 維新史再考 公議・王政から集権・脱身分化へ NHKブックス 作者:三谷 博 発売日: 2018/01/26 メディア: Kindle版 一橋派と一橋慶喜のオセロゲーム 「公議」をキーワード…

「真面目なおじさん」による仕事論/『変なおじさん 完全版』(志村けん)

【目次】 「真面目なおじさん」の仕事論 「変なおじさん」だと笑ってあげたい 変なおじさん【完全版】 (新潮文庫) 作者:けん, 志村 発売日: 2002/09/30 メディア: 文庫 「変なおじさん」「バカ殿」などのキャラクターで知られるコメディアン志村けんの自伝で…

『戦国の忍び』(平山優)/忍者の正体は中世のアウトローだった?

【目次】 「Ninja」ではない忍びの実像 アウトローとしての忍び 「釣り野伏」「捨てがまり」との関係は 戦国の忍び (角川新書) 作者:平山 優 発売日: 2020/09/10 メディア: Kindle版 「Ninja」ではない忍びの実像 戦国時代の膨大な史料を操りつつ、「忍び」…

『やばいデジタル』(NHKスペシャル取材班)/キーワードは「透明性」

やばいデジタル “現実”が飲み込まれる日 (講談社現代新書) 作者:NHKスペシャル取材班 発売日: 2020/11/18 メディア: Kindle版 4月に放送されたNHKスペシャルを書籍化したものです。 デジタルの世界におけるフェイクとプライバシーの問題は、特にこのコロ…

『パチンコ』(ミンジンリー)/たまたま訪ねていた「舞台」の100年後

【目次】 米国で大反響の理由 在日コリアンの歴史を網羅 たまたま訪ねていた「舞台」の100年後 パチンコ 上 作者:リー,ミン・ジン 発売日: 2020/07/30 メディア: 単行本 パチンコ 下 作者:リー,ミン・ジン 発売日: 2020/07/30 メディア: 単行本 米国で大反響…

北朝鮮版Amazonから日朝関係まで/『北朝鮮を知るための55章』(石坂浩一編著)

北朝鮮を知るための55章【第2版】 (エリア・スタディーズ) 作者:石坂 浩一,大島 裕史,太田 修,喜多 恵美子,布袋 敏博,文 浩一,門間 貴志,山根 俊郎 発売日: 2019/05/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) 政治経済、国際関係、社会文化、日朝関係など、北朝…

ベストセラー『FACTFULNESS』が「説教臭くない」理由

【目次】 過剰にドラマチックな世界観を生む「10の思い込み」 私の失敗エピソード:「察し」でクイズに正解しすぎた FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング…