現場を離れて久しい新聞記者のブログ。 読んだ本の紹介や旅行記(北朝鮮竹島イランなど)が中心です。 ブログランキング・にほんブログ村へ

ほん

どちらかというと写真集として/『巨人の箱庭』(荒巻正行)

巨人の箱庭 平壌ワンダーランド 作者: 荒巻正行 出版社/メーカー: 駒草出版 発売日: 2018/08/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 平壌でのフィールドワーク経験豊富な著者が、北朝鮮の三代の指導者による都市設計を「巨人による箱庭づくり」に…

どちらも昭和な…/親子の2018年11月読書「月間賞」

canarykanariiya.hatenadiary.jp 私はこちら。「象徴」であるはずの昭和天皇が、戦後日本の骨格が築かれた時期にこれほど政治的な動きをしていたというのは驚きでした。しかもそれが、『昭和天皇実録』からもある程度裏付けられているというお話です。戦後史…

「戦後レジーム」形成過程と象徴天皇の政治的振る舞い/『昭和天皇の戦後日本』(豊下楢彦)他1冊

日本国憲法の誕生 (岩波現代文庫) 作者: 古関彰一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/04/16 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (16件) を見る 昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道 作者: 豊下楢彦 出版社/メーカー: 岩…

「犬くらいの寿命」だとしても…/『GAFA』(スコット・ギャロウェイ)

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 作者: スコット・ギャロウェイ 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2018/07/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 今年の流行語大賞の候補にもノミネートされたGAFA(Google、Amazon、Facebook…

親子の2018年9・10月読書「月間賞」

9月です。 私はこれ。 canarykanariiya.hatenadiary.jp 史料をもとに様々な事象を読み解いていくさまは純粋に興味深かったですし、残念なことに「荒れやすい」テーマであるからこそ、そうした手法を貫くことが重要なのだと感じさせられました。 長男はこちら…

論争の書の冷静な議論/『帝国の慰安婦』(朴裕河)

帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い 作者: 朴裕河 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2014/11/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (16件) を見る 韓国で内容を巡る裁判まで起こされた、慰安婦問題に関する論争の書です。と言うと、あるいは一…

『日本統治下の朝鮮』(木村光彦)

日本統治下の朝鮮 - 統計と実証研究は何を語るか (中公新書 2482)作者: 木村光彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2018/04/18メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る日本が植民地支配した時代の朝鮮について、経済面からその変遷を論じた本で…

別の本を読みましょう/『カストロとゲバラ』(広瀬隆)

カストロとゲバラ (インターナショナル新書)作者: 広瀬隆出版社/メーカー: 集英社インターナショナル発売日: 2018/02/07メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見るカストロとゲバラの生い立ちからキューバ革命、そしてその後の展開を紹介する本です。…

読書会はじめました

『社長失格』(板倉雄一郎) 社長失格作者: 板倉雄一郎出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 1998/11/21メディア: 単行本購入: 23人 クリック: 285回この商品を含むブログ (53件) を見る 『なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷"になるのか?』(フレデリック・ロル…

『日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか』(池内敏)

叢書 東アジアの近現代史 第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか (叢書東アジアの近現代史)作者: 池内敏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/10/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る近世から近代における日本と朝鮮の様々な関わり…

親子の2018年7・8月読書「月間賞」

7月 私は該当なしにしようと思います。 『メディア不信』(林香里)とか、『足利尊氏と関東』(清水克行)・『後醍醐天皇』(兵藤裕己)は面白かったで須賀、次点にしたい感じでした。チトくんと にぎやかな いちば (児童書)作者: アティヌーケ,アンジェラブラック…

キューバ旅行の予習に/『ゲバラ日記』(チェ・ゲバラ)

ゲバラ日記 (角川文庫)作者: チェゲバラ,Che Guevara,高橋正出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1999/02/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (59件) を見るゲバラがキューバを離れ、ボリビアにゲリラとして潜入してから捕えられる…

朝鮮王朝末裔と赤坂プリンスと開成高校/『朝鮮王公族』(新城道彦)

朝鮮王公族―帝国日本の準皇族 (中公新書)作者: 新城道彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/03/24メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る1910年の韓国併合後、かつての大韓帝国*1の皇族たちが、天皇(という「皇帝」)を戴く日本にどう処遇…

全部「あの狂人」のせい?/『金正恩の精神分析』(張景俊)

金正恩の精神分析: 境界性パーソナリティ障害の背景を読み解く作者: 張景俊,中藤弘彦出版社/メーカー: えにし書房発売日: 2018/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る韓国の精神科医である著者が、北朝鮮の指導者である金正恩委員長の精神…

『世界を動かした「偽書」の歴史』(中川右介)

世界を動かした「偽書」の歴史作者: 中川右介出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2018/01/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る古今東西の有名な偽書を紹介する本です。 ホロコーストを招いた『シオン賢者の議定書』、…

「傍流」が動かす歴史/『足利尊氏と関東』(清水克行)・『後醍醐天皇』(兵藤裕己)

足利尊氏と関東 (人をあるく)作者: 清水克行出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2013/10/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る後醍醐天皇 (岩波新書)作者: 兵藤裕己出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2018/04/21メディア: 新書この商品を含…

陰謀論の首に鈴をつける/『陰謀の日本中世史』(呉座勇一)

陰謀の日本中世史 (角川新書)作者: 呉座勇一出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/03/09メディア: 新書この商品を含むブログ (12件) を見る日本中世史における様々な陰謀や陰謀論を紹介し、それらの「首に鈴をつけようと」した本です。具体的には保元・平…

親子の2018年6月読書「月間賞」

『こんとあき』(林明子) こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)作者: 林明子出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 1989/06/30メディア: 大型本購入: 4人 クリック: 44回この商品を含むブログ (115件) を見る長男はこれにしました(私が)。確か子供の頃に読んだこ…

『メディア不信』(林香里)

メディア不信――何が問われているのか (岩波新書)作者: 林香里出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/11/22メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る独英米日におけるメディアと社会をめぐる状況を紹介しつつ、両者の今後のあり方を考える本です。 …

『酒好き医師が教える 最高の飲み方』(葉石かおり)

酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない作者: 葉石かおり,浅部伸一出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2017/11/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る酒好きのライターが同じく酒好きの医師たちに、飲酒と…

10年目に紐解く…/『公共性の構造転換』(ユルゲン・ハーバーマス)

公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究作者: ユルゲンハーバーマス,Jurgen Habermas,細谷貞雄,山田正行出版社/メーカー: 未来社発売日: 1994/06/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 43回この商品を含むブログ (79件) を見る政治や社会…

親子の2018年4・5月読書「月間賞」

先月書いていないことには気付いていました。 5月 私は『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(五味洋治)にします。趣味領域の知識のアップデートだと言われればその通りではありま須賀、時事的な本でありながら内容も充実していると思ったので。 『でんしゃ…

『新聞社崩壊』(畑尾一知)

新聞社崩壊 (新潮新書)作者: 畑尾一知出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/02/15メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る朝日新聞販売局に長く勤めた著者が、販売を中心としたビジネスの視点から新聞社の危機的現状と展望を語った本です。 この本…

情勢激変前の本だが十分面白い/『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(五味洋治)

金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて作者: 五味洋治出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/03/07メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 『父・金正日と私 金正男独占告白』で知られる著者が、金正恩という人物と彼を取り巻く情…

素顔の捉えにくい西郷隆盛/『素顔の西郷隆盛』(磯田道史)

素顔の西郷隆盛 (新潮新書)作者: 磯田道史出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/03/28メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る大河ドラマ「西郷どん」の時代考証も務める歴史学者が、史実としての西郷隆盛に迫った本です。 郡方書役助としての仕事…

『ジョブ理論』(クレイトン・クリステンセン他3人)

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダ…

親子の2018年3月読書「月間賞」

駆け込みで更新をば。 『トーマスのひみつ100』 トーマスのひみつ100作者: ヒット・エンタティンメント出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2016/07/01メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見る釜山に行った際、移動中に退屈しないようにと買ってあ…

「分かる人には分かる」でいいの?/『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』(畠山宏一)

プロ秘書だけが知っている永田町の秘密 (講談社+α文庫)作者: 畠山宏一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2018/02/22メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る国会議員秘書歴30年以上という著者が、ペンネームで国会議員やその秘書の「生態」を記した本…

「沖縄デマ論駁本」に見る日本の言説環境/『これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地』(沖縄タイムス社編集局編)

これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地作者: 沖縄タイムス社編集局編出版社/メーカー: 高文研発売日: 2017/03/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る「新基地反対運動の費用は中国からのカネで賄っている」「普天間周辺の住…

『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』(松尾豊)

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)作者: 松尾豊出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版発売日: 2015/03/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (39件) を見る昨今随一のマジックワードである「人工知能」の入門書で…