かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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岡村隆史演じる菊丸は「サンカ」のイメージ?/「麒麟がくる」第四話

www.nhk.or.jp

本能寺の話は次回出てきそうですので、今回はご活躍だったオリジナルの登場人物たちについて感想や、考えたことを述べます。

まずは望月東庵について。ストーリー展開の話になってしまいま須賀、斎藤道三織田信秀の二重スパイ的な立場に置かれ、どのように振る舞うのか(つまり、本音ではどちらに近い立場なのかor何らかの別の意図があるのか)はもう少し見極めたほうがいいのかもしれません。借金の返済を条件に、主人公の属する美濃側に立つというのはわかりやすくはありま須賀、ちょっと話が単純すぎる気もします。確かに史実でも、信秀はもうあまり長くはありませんが、信長と濃姫の縁組の話もありますので、もう少し話を攪乱させる役回りを期待したいです。

その助手・駒は実力派らしい好演かなあと思います。「真田丸」のきりのような、戦国時代と視聴者を繋ぐような役割を担っていくのかもしれませんね。

さて、菊丸です。出てきた最初から思っていたので須賀、山地を巡った放浪民集団「サンカ」像に近いものを投影されているのかもしれないと想像しています。「サンカ」自体、かなりイメージ先行で論じられている部分があり*1、極端に言えば、墨俣一夜城や中国大返しなどでの実績から「豊臣秀吉はサンカの棟梁だった」などと主張する人もいます。なのでサンカの実像というよりあくまでも「サンカ」と言わざるを得ないわけで須賀、尾張からの逃亡シーンやそこでの援助者の存在を見るにつけ、その種の想像をたくましくしてしまいます。ひょっとしたら、菊丸と秀吉には何らかの関係があるとされるかもしれません。

明智光秀の前半生に不詳な部分が多いため、こうしたキャラクターが活躍する余地も広い本作。今後も楽しみです。

 

 

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*1:また、差別的な用法もあるそうで、気をつけて使いたい言葉です