かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
ブログランキング・にほんブログ村へ

『賊軍の昭和史』(12月27日追記)

この議論はある意味、「超国家主義の論理と心理」(丸山真男)の焼き直しと捉えられるのかもしれません。明治憲法体制はそもそも矛盾を内包していて、それが露呈する過程で自爆的な侵略戦争を始めた。その批判のターゲット(本丸)を天皇制に当てたのが丸山真男で、薩長閥に当てたのがこの本だった―とも言える気がします。とはいえその違いは、前者が思想史、後者が政治過程に注目していれば、自然と導かれるものだということなのでしょう。