2017-12-23 『賊軍の昭和史』(12月27日追記) ほん この議論はある意味、「超国家主義の論理と心理」(丸山真男)の焼き直しと捉えられるのかもしれません。明治憲法体制はそもそも矛盾を内包していて、それが露呈する過程で自爆的な侵略戦争を始めた。その批判のターゲット(本丸)を天皇制に当てたのが丸山真男で、薩長閥に当てたのがこの本だった―とも言える気がします。とはいえその違いは、前者が思想史、後者が政治過程に注目していれば、自然と導かれるものだということなのでしょう。