- 作者: 川端康成
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1960/12/25
- メディア: 文庫
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また、進行する「現在」の合間合間に挟まれる銀平の回想が、上に述べたようなコンプレックスや自身の来歴をごくごく自然に語っていて*1、作品の構成としては読み終わってみると感心させられます。登場人物たちが微妙にリンクしているのが気味悪いんですけれども。
全般的にはよくわからなかったです。
ちなみに作中で、少女の長ズボンと靴の間に見える白い肌に、銀平が自分が死んで少女を殺したいほどの「かなしみ」を覚える*2、というシーンが出てくるので須賀、これは今で言うところの「絶対領域」*3萌えの、かなり先駆的な事例*4と見ることができるでしょうか。