【目次】
キャプチャが拡散される前提で
東洋経済オンラインでコロナ感染者ダッシュボードを手掛けるなど、報道におけるデータの可視化に取り組んでいる著者がその手法や考え方を紹介する本です。
「何を伝えたいのか」を常に意識して使うデータや表現方法を選びましょう、とは当たり前のようで須賀、常に軸として保ちながら作業するのは案外難しいと感じることがあります。また、キャプチャなどさまざまな形で拡散されることを想定して制作しましょう、というのもまさに今のウェブらしい指摘で、これも忘れてはいけないポイントでしょう。
どう収益に繋げるか
新聞社でデジタルに関わる身として一番印象的だったのは、「報道機関がデータ可視化を行う意義は、デジタル時代に必要な表現力をつけるため。テレビや紙の新聞に慣れ親しんでこなかった人々にも報道を届けることができるようになる」との言明でした。ただ「なんかカッコいいから」とか「各社やってるから」ではなく、確実にデータ可視化コンテンツによってリーチが広がっているかはしっかり検証しながらやっていく必要があると感じますし、そうしたコンテンツをどのようにマネタイズに繋げていくか*1も視野に入れて取り組む必要があるのだと思いました。
*1:そもそもマネタイズの手法は媒体によってそれぞれではありま須賀