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松平信康の死の背景は嫁姑問題?
荒木村重の謀反、嫡男・松平信康を巡る家康との懸隔、そして何より信長の光秀打擲事件と、信長周辺の人心の離反を見せつけられた放送回でした。
ここでは松平信康について見てみましょう。恐らく来週出てくるでしょうが、信康並びにその母である築山殿は、この件で共に命を落とすことになります。「武田勝頼に内通した」との嫌疑をかけられたとされていま須賀、その原因については諸説あり、謎の多い事件でもあります。
信康に嫁いだ信長の娘・徳姫と築山殿の「嫁姑問題」に信長が介入したとか、自分の嫡男・織田信忠より信康の方が優れていたことに信長が嫉妬したとか、そもそも家康・信康父子の関係が悪化していたとか、さまざまなことが言われています。
信康を庇わなかった「徳川四天王」
不審なのは、当時信長に対し、信康のことを一切庇い立てしなかったとされる家康の重臣・酒井忠次が引き続き家中で重用され続け、「徳川四天王」の一人と称されるほどになっている点*1です。
徳姫も関ヶ原後にちゃんと所領をあてがわれており、これらを苦労を重ねながら天下を得た家康の滋味深い人格ゆえとするか、家康側になんらかの事情があったとするかは意見の分かれるところのようです。ただ、ドラマでは家康の内なる怒りが描かれることになるのでしょう。
破局前のカップルのような信長と十兵衛
信長による光秀打擲と言えば、武田勝頼を滅ぼした後に並み居る家臣達の前で起こったという話がよく知られています。次回予告を見る限り、(残念ながら)この一回限りではなさそうなので、そのシーンも出てくるのかもしれません。
個人的には、二人が破局に向かいすれ違うカップルのようにも見え、いつにも増していたたまれない気持ちになってしまいました。
*1:ただ、後年家康に忠次の息子を巡って嫌味を言われたとの逸話は残っています