第二十五回「生かされた命」|NHK大河ドラマ『西郷どん』
土持政照や川口雪蓬らに命を救われた西郷吉之助は、島の子供たちに学問を教えるなど島にも馴染んでいきました。薩摩では、生麦事件の事後処理を巡り薩英戦争が発生。吉之助たちも攻撃に備えま須賀、これは杞憂に終わります。そして吉之助は配流を解かれ、薩摩へと戻ることになったのでした。
生麦事件と薩英戦争がものすごいスピードで過ぎ去っていきましたが、薩摩危うしの報を聞いた吉之助は、ドラマとは別の行動を取ろうとしていたようです。それは、島を抜け出して薩摩に帰ること。土持政照らの支援で船を仕立てたそうで須賀、その計画が実行に移される前に戦争は終わってしまったのだそうです。ちなみにその費用を捻出するために土持家の奴隷を売ったという話も残っており、ドラマで出てきた「ヤンチュ*1も差別しない平等主義者」一辺倒ではないらしいというところが、西郷隆盛という人間の捉えにくさなのかもしれません。
ちなみに薩英戦争で言えば、イギリス船は幕府からの賠償金を積んでいたので十分に戦えなかったという説はあるそうです。あと、西郷信吾や(ドラマでは出ていませんが)大山巌*2がスイカ売りに扮したというエピソードは事実のようです。
もう一つ印象的だったのは、吉之助が沖永良部島から出航するシーンでした。ちょっとあの革命旗(?)はイラっときましたね。ちゃんと幕末期の思潮をフォローせずに、あんな子供だましのような絵で「革命」を演出しようというのは視聴者をバカにしていると思います。こういう脚本だと、誰が頑張っても作品全体が薄っぺらになってしまいます。
あ、あとおまけで言うと、吉之助が喜界島にいた村田新八も乗せて薩摩に帰ったのは藩命違反ということになるらしいですよw