酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない
- 作者: 葉石かおり,浅部伸一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 単行本
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その一方で、この本全体を通じて何度も出てきたのは「適量」という言葉でした(当たり前か)。エタノール換算で1日20グラム程度だそうなので、ビールなら中瓶1本、日本酒は1合くらいという量です。ちょっとそれでは酔っ払いすらしない気がしま須賀、監修者の医師が言うように「飲酒は多くの病気のリスクになる反面、健康に良い可能性についてはエビデンスのレベルがまだ弱いことは否めない」のであって、この本に書かれている「一見明るい話」や、あるいは意外なほど肝機能に関わる数値が低い健康診断結果を免罪符にしていてはいけないと感じました。
でも飲む時には飲みたいわけで、ここでもう一度、監修者の言葉を借りるなら「『お酒』という健康リスクを選び、その楽しみを享受したい人にとっては、どの程度のリスクなら享受できるのかを考える」ことが重要であり、そのために助けになる本だと思います。この監修者は浅部伸一さんという方なので須賀、いいこと言いますね。あとがきで割とばっさり医師としての見解を述べていることで、飲み屋話のネタを超えて、本全体が引き締まっている気がします。