かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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「菊次郎」の名が背負うもの/「西郷どん」第二十一話

第二十一回「別れの唄」|NHK大河ドラマ『西郷どん』
西郷吉之助と愛加那との間には男の子(菊次郎)が生まれ、家族水入らずで暮らします。そこに現れたのは、薩摩復帰の藩命を携えた大久保一蔵(正助から改名)。愛加那が2人目の子を妊娠中と知り、悩むも、吉之助はまた戻ってくると約束して薩摩へ帰ることにしたのでした。
西郷菊次郎命名については知りませんでした。菊池源吾の「菊」であるというのはあり得そうな話で*1、これは吉之助にとって「菊池源吾」がやはり借り物の変名であったことを表しているのでしょう。長男でありながら「次郎」と名付けられた経緯は、(史実通り描かれているなら)島妻制度の切なさを物語っていますね。彼が言わば「長庶子」の立場であることを象徴的によく表していると思います。また、この島妻制度について言えば、あの場で龍佐民が言っていたように、子供たちはともかく、愛加那が夫とともに鹿児島に行くことは許されていなかったのです。この辺については、どうやら今後話に出てきそうなのでこのくらいにしておきましょう。
今回はこのくらいで。次回は「らしい」島津久光が見られそうです。

*1:後日生まれるお腹の子も「菊草」と名付けられます