鹿児島・城山に篭った西郷隆盛は、降伏勧告を断り戦死。翌年、大久保利通も紀尾井坂で暗殺され、ともに波乱の人生の幕を閉じました。
旅先なので手短に。
最終回は、菊次郎視点だったり糸の視点だったりと、回想が多くてかなり錯綜してしまった印象です。主役・準主役が非業の死を遂げる話なんだから、普通にやればいいんじゃないのかと思ってしまいました。
一年を通して感じたのは、やはり歴史モノのドラマはある程度歴史的背景を説明しないと感情移入しにくいということでした。若き精忠組は何を目指していたのか、当時の志士たちは何に突き動かされていたのか、そういった背景をちゃんと説明しないと、どうしても薄っぺらになってしまうんですよね。
今出典を探して見つけられなかったので須賀、原作者の林真理子が確か瑛太との対談でこんな発言をしていました。「主役は西郷隆盛だから、島流しに遭っている時の政治情勢は描かなくてもいい」。恐らくそういう認識がストーリーの端々に出てきてしまっていたのだと思います。
全部見たので言い切っていいと思います。主演をはじめとする俳優陣の演技は見ていて楽しかったです。ただ筋書きが薄っぺらで、物語としては期待外れでした。同じ題材なら「翔ぶが如く」に時間を使いたかったです。
いつもありがとうございます!