- 作者: 岩井克人
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1985/01
- メディア: 単行本
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私のように経済学の前提知識のない読者は、先に進むほど難解に感じる頻度も増えるやもしれませんが(私だけ?)、少なくとも冒頭の表題作には、それを「乗り切らせる」(読んでいればこれと同じくらいの面白い話に行きあたるのではないか、という期待を持ち続けさせる)だけの魅力があります。個人的には、『入門マクロ経済学』(井堀利宏)と続けて読んだのはこの本がおまけというよりこの本を読むために教科書的な予習をしたという方が近かったりもするんですけど、その際になんとなく書いた「ファジーさ」という言葉は(3)の論点とリンクしていなくもなくて…と主張するのは後知恵過ぎるでしょうか。
実は30年以上前の本なんで須賀、今でも読み応えは十分です。(それと比べれば)割と最近、文庫版も出たそうですよ。