- 作者: 井堀利宏
- 出版社/メーカー: 新世社
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 単行本
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一定の前提を置いた複数の数式を組み合わせて、複数の経済指標の関係性を示していく(つまりある指標がどちらに動いたら何がどうなる、ということが言えてくる)思考法は、ハマれば結構気持ちいいですし、前提と論理の道筋を明示する分、非常に科学的だなあという気がするので須賀、複雑系云々の話にまでは深入りしないにせよ、むしろ多少のファジーさがある方が現実をうまく説明するようなことも多いのではないかと思いました。まあ、逆にファジー過ぎても困るわけですけど、著者のケインズモデルに対する視線にはそういうニュアンスが多分に含まれていましたかね。