かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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保育園入園とその顛末

子供のことを書くのも、相当久しぶりになってしまいました。彼は2月のある頃から、座ってズリズリ後退し始めたと思ったらハイハイをするようになり、間もなくつかまり立ち&歩きも習得してしまったため、行動の範囲も種類も格段に広がりました。身支度中に洗面所の扉が開いたので細君かと思って振り返ったら子供だった、てな時は結構驚きましたけれども。
そんな彼は今月1日から、それなりに近所にある認可保育園に通い始めました。近頃保育園と言えば、まずは入園できるかどうかが大問題なわけです。認可から無認可、いわゆる「保育ママ」の施設まで(細君中心に)20カ所近く見学して回り、待機児童だけにはならないように、自治体に提出する希望書類にはなるべく幅広い運営形態の施設を書き入れました。
ただもちろん、自治体の側で審査するのは「保育園の見学を何カ所回ったか」といった「熱意」ではなく、あくまでも「保育の必要性」です。片親が不在であるとか病気を抱えているといった事情や、両親の勤務時間などを点数化しその数値を基準に割り振っていくのだそうです。ここでネックとなったのは私の勤務時間。記者が書いた記事を紙面に割り付けて、印刷工場にデータを送るまでが新聞社の整理部の仕事ですので、夕刊がなければ午前中や昼間の早い時間に会社にいても意味がありませんし、逆に輪転機を回すギリギリまでがこちらの作業時間になります。で須賀、そういう「午後出社〜深夜退社」の勤務形態は、たとえ同じ時間働いていても行政に「保育の必要性」を認めてもらう上では不利なんですね。夜の時間帯はそもそも保育園は(あまり)やっていないという理由なのか、労働時間当たりの点数が低く設定されており、「この点数だとちょっと難しいかもしれません」なんてことを示唆される始末。やむなく取材記者時代の勤務状況と、会社に書いてもらった「この人は記者採用なのでいつでも取材記者部門に戻り得ます」という書面を示し、なんとか勤務時間項目での満点を頂いた模様です*1
愚痴のように聞こえてしまうかもしれませんが、こうやって「保活」なるものに参加してみて感じたのは、「両親ともフルタイムでバリバリ働く夫婦」が有利な保育制度は、社会の階層化を促進する要因にもなるのではないか、ということです。人気の認可保育園は、それこそ0歳児からネイティブを呼んで英語をやったり音楽をやったりしている一方で、実際に見学した「保育ママ」施設は和気あいあいとしていて好感を持ちましたが、そういうところで同じようなことをするわけにはいかない。ぶっちゃけ母語もままならない赤ん坊に外国語を教えても、語学修得上の利点があるとは私には思えませんが*2、ことほどさように、フルタイム正社員夫婦の子供は幼児教育の機会でも優位に立つ仕組みであるように私には見えました。
…ああすみません、そういう主張をこの記事で展開するつもりはなかったんで須賀つい(笑)
そんなわけで無事、あぶれることなく保育園児になれた息子。園に預けるときに泣き出したり、逆にこれから父親と引き離されることを知ってか知らずか満面の笑みをこちらに向けられたりしてちょっと心が痛んだりすることもありま須賀*3、もともと一人遊びも比較的好きということもあってか、園の先生や同級生と楽しく遊べているそうです。さっきの英語の話じゃないですけど、なるべくいろんな人の刺激を受けて育った方がいいと思うんですよね。それで、自分が「この人」と思う人たちからいろんなことを学んでいってほしい。少なくとも、私とばかり遊んでいてもロクな人間にならないと思いますのでwww
そんなわけで、4〜5時間睡眠*4の眠気眼で子供を風呂に入れて保育園に連れていくというささやかな苦行と、育休からの復帰直後から新しい分野の仕事と夕方以降の世話を一身に引き受ける細君の努力、そして何より、全く新しい環境に適応せんとする息子のエネルギーのおかげで、なんとかこの春からの新生活は回っております。私がこうして一人でパソコンのキーボードを叩いていられる日があったりするのも、その副産物とでも言えましょうか。息子から逃げるような言い方で、それに対して後ろめたい気持ちもありま須賀、息子がほぼ決まった時間に保育園に行くことで、ある程度自分の時間を確保する余地が出来たのは現実的にも、精神的にも大きいと感じています。2〜3月は精神的にちょっと辛かった。それを思うと多少眠いくらいは我慢して(笑)、息子はもちろん家族全員のためにも、この生活を軌道に乗せていきたいと、二度寝前の眠い頭で考えています。
たまたまお題がそんな感じだったので入れてみました。しかしこれで大丈夫なのだろうか…。
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今週のお題特別編「この春に始めたいこと・始めたこと」 〈春のブログキャンペーン 第2週〉

*1:そうでないと認可には入れている筈がない

*2:個人的には、世界にはいろんな言語があるとか、いろんな肌の色の人がいるということは是非感じてほしいと願っていま須賀

*3:今日は泣かれた

*4:二度寝