かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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『まるごとわかる保育園』(カツヤマケイコ、小倉環)…のレビューと「保活」への愚痴

まるごとわかる保育園

まるごとわかる保育園

保育園にまつわる仕組みはどうなっていて、どうやったら入れて、入ったらどんな生活が待っているのか―についてマンガで紹介する本です。完全に実際上の必要から読んだ本で、確かに「まるごと」かどうかまでは分からないけれども、一通りの流れは理解できた、つもりです*1。そして、ここに書いてあることを知っているか知らないかが、子供を都市部の保育園に入れようとする際に結構大きく影響するのは事実でしょう。一言で言えば「保活本」ということになるのでしょうか。
それにしても、就活から婚活、妊活、保活、しまいには終活と、世知辛い世の中になってしまいましたね。仕組みがあるところにそれをうまく潜り抜けるためのノウハウが蓄積されていくのは自然の摂理と言えばそれまでなのかもしれませんが、実態や必要を超えてパターン化されてそれがスパイラル化していって、結局はそれぞれのOSを設計したりそこにぶら下がったりしている人たちが丸儲けしてますみたいな構図が透けて見えるような気がして、踊らされている自分がアホみたいに思えることもあります。多分、彼らが言うほど頑張っても仕方がないというか、逆に言う通りに走りさえすればなんとかなるほど世の中単純じゃないんだろうという気がします。それは楽観的にも悲観的にもそうです。
いえ、別にこの本への批判とかではありません。

*1:まだ現実には体験していない話が多いので…