人との親密な関係を避ける、一人が気楽、結婚や子供を持つことに消極的、失敗を恐れる…そうした「回避型の愛着スタイル」を持つ人の特徴(問題点)や要因、対処法などを扱った本です。そういうライフスタイルの人たちが増えると(社会的チャレンジもしないし次世代の再生産もしないので)世の中尻すぼみですよね、というのが著者の問題意識で、それは確かに傾向としてはそうなので生姜、じゃあ愛着形成のためになるべく
保育所にも預けずに母親と一緒にいることがその解決策のように言われると、ちょっとそれは承服しがたいですね。まぁ、著者の主眼も「3歳までは母親のもとで育てろ!」といった社会的主張というよりは臨床的な部分にありそうで須賀、「じゃあどうせいっちゅうねん」といいますか(笑)、社会的趨勢に棹さして生きろとは言わないまでも、もう少し現況に適応的な示唆があってもいいのかなとは思いました。
最初にこの本を細君の机の上に見つけた時、これは私への対処法を見出すために買った本なのではないかと恐れおののきましたが、巻末の診断では意外と安定傾向が強くて安心(?)しました。読んでいて身につまされることも多かったですけれども。