国際政治学 (New Liberal Arts Selection)
- 作者: 中西寛,石田淳,田所昌幸
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2013/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一方で、国際秩序を国内類推論と市場類推論の二つの系譜で論じた第4章は、まとめ方としてはきれいだけれども、生きたそれぞれの議論を紹介するという面ではやや面白味に欠けた気がします。
この本から得られた/るべき示唆はさまざまあったように思いま須賀、一つだけ。強制外交と安心供与外交の選択の問題*1は、本書でも指摘されているとおり、北朝鮮情勢を考える上でも重要です。北朝鮮としては、韓国(やアメリカ)を脅すべき相手とみて行動しているケースがいかにも目立つようで須賀、逆に*2北朝鮮自身はどうであるのか。よく言われる瀬戸際外交の戦術の中で、「ただの脅しなら要求を呑むまい」という判断があったとしても、私が思うには、究極的に金正恩が望んでいるのは体制の保証です。
恐らく「ある国は前者で、この時期のまたある国は後者です」なんて簡単な話ではないので生姜、その観点から北朝鮮の行動がどう振れている/いくのかについて、また個別の事例を振り返り、あるいは日々起こっている事象を追いながら考えてみたいと思いました。