- 作者: 礒崎敦仁,澤田克己
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 単行本
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講義形式の(というより講義を再構成した)北朝鮮入門書です。金正恩を中心とした金ファミリーの云々から、政治、経済、社会文化、南北・中朝・米中・日朝関係まで網羅的に扱われており、よく言えば専門的、悪く言えば断片的だったり、ゴシップ的だったりしがちな北朝鮮関係書籍の中では、著者の狙い通り「問題の全体像を示すような手引書」と呼べるのではないでしょうか。悔やむらくは、この本が2011年12月の金正日総書記死去の直前に出版されていることで須賀、それでもご興味のある方は一読の価値があるのではないでしょうか。巻末には2009年憲法の全文*1も載せられており、文献の紹介も充実していて助かります。
朝鮮半島を取り巻く国際関係論も面白そうで須賀、やっぱり北朝鮮の政治イデオロギーと体制みたいな話が好きだなあ(笑)
*1:なんか手元の第2刷では誤植で117条が119条とかぶってましたけど