白昼の国際空港で繰り広げられた俺たちの正男金正男の暗殺劇を追った、朝日新聞のウェブ連載をまとめたものです。金正男の直前の足取り、実行犯とされた2人の女性たちの来歴、その背後で蠢いていた人間たち(北朝鮮工作員)の動向、そして彼女らの裁判の展開などを、現場を大事にしつつ描いています。
女性2人の人となりや北朝鮮工作員たちの手口などを、事件取材の手法で克明に浮かび上がらせています。その上で言えば、(別ルートの取材が必要にはなるで生姜)「遺体引き渡しや2人の釈放に至る関係国間の駆け引き」「そもそもの北朝鮮側の動機や意思決定」といった政治的な展開についてももっと読みたかったですね。取材班での連載だったそうで須賀、北朝鮮を巡る国際関係の取材に長けた記者もいるはずですので、そうしたメンバーも加えてやれば、より多角的な検証になったのではないでしょうか。
金正男という人物については、
canarykanariiya.hatenadiary.jp
この本に興味深い内容が書かれています。
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こちらは、当時の個人的な感慨です。あれから3年になりま須賀、息子のキム・ハンソル氏らはどのような日々を過ごしているのでしょうか。気になります。