かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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『ゲーム理論を読みとく』(竹田茂夫)

ゲーム理論を読みとく (ちくま新書)

ゲーム理論を読みとく (ちくま新書)

ことば、遊び、暴力といった行為類型を考えることからゲーム理論の限界を批判した本です。ざっくり言うと、それらは行為それ自体に意味を持っていてゲーム理論になじまないとか、「主体→意思決定→行為→結果」という図式は単純すぎるといった批判がなされています。
その論旨には私も賛成なので須賀、なぜか著者の議論が心に響かない(笑) 事例も幅広く紹介されているので須賀、読んでいてその事例が本論の展開にうまく結びついたときに得られる快感*1のようなものを、結局この本から貰うことはできませんでした。エッセンスだけでよければ第1章だけ読めばいいかと。

*1:まぁそれがないと議論としては支離滅裂ということなので生姜