＜中川財務相＞辞任 後任は与謝野経財相が兼務
中川昭一財務・金融担当相は１７日夜、首相官邸に麻生太郎首相を訪ね、ローマで開かれた先進７カ国財務相・中央銀行総裁会議（Ｇ７）後にろれつが回らない状態で記者会見した問題の責任を取って辞表を提出、受理された。首相は０９年度予算案などの国会審議を乗り切るため、与謝野馨経済財政担当相に当面、財務・金融担当相を兼務させた。しかし、１６日にいったん続投を指示した首相の判断には与党内からも疑問の声が上がっており、首相は一層厳しい政権運営を迫られることになりそうだ。
中川氏は１７日昼、財務省で緊急に記者会見し、辞任の意向を表明した。しかし、０９年度予算案・関連法案の衆院通過までは職にとどまる考えを示したことに対して野党が反発。午後の衆院予算委員会を欠席するなど、国会が混乱した。
辞表提出後、中川氏は財務省で再び会見し「予算委員会の様子、与党からの叱声（しっせい）を受け、一日も早い予算成立という私の希望が実現しにくい状況だと判断し、夕方、改めて考え直した」と説明した。
首相は官邸で記者団に「大変厳しい決断を自分でされた。その意思を尊重したい」と語った。１６日に中川氏を慰留した判断については「体力的にやれる自信があったと思うが、残念ながらそういう状況にないと自分なりに判断された」と述べるにとどめた。予算審議中の財務・金融担当相交代が経済情勢に与える影響を問われると「予算がいかにうまく、早く、きちんと上がるかがすべてだ」とかわした。
中川氏はローマで１４日午後（現地時間）に開いた記者会見で、もうろうとした状態で受け答えした。この様子は世界中に伝わり、海外メディアから「世界第２の経済大国のかじ取り役が泥酔しているように見えた」（英タイムズ紙）などと酷評された。
中川氏は１６日の衆院財務金融委で、Ｇ７会合の昼食時にワインを「口に含んだ」ことは認めたものの、記者会見前の飲酒は否定。体調不良の原因を「風邪薬を多めに飲んでしまったため」と強調していた。
しかし、１７日になると、Ｇ７の昼食後に財務省幹部と改めて食事した際にも「目の前にワインがあった」と釈明。「グラスに口はつけたが、飲んだということではない」と発言を修正した。こうした説明のあいまいさも辞任の判断につながったとみられる。
後任が与謝野氏の兼務になったことについて、自民党の細田博之幹事長は１７日夜、記者団に「緊急避難的な対応だ」と説明。与謝野氏の負担が過重になる恐れがあることから、首相は０９年度予算案の成立をめどに与謝野氏を財務・金融担当相に専念させ、経済財政担当相を新任することを検討している。
一方、民主、共産、社民、国民新の野党４党は１７日午後、参院に中川氏の問責決議案を提出した。しかし、中川氏の辞任を受けて撤回する方針で、撤回は１８日午前の参院議院運営委理事会で正式に決まる。【中田卓二】
(2月17日、毎日新聞)
会見前に飲んだ飲まないで齟齬があるようで須賀、乱暴な言い方をしてしまえば、私はいつどのくらい酒を飲んでいたって一向に構わないと思います、それによって支障がなければ。それはもちろん周りに迷惑をかけず、不愉快な気持ちにもさせないなら、という意味です。逆に言えば、たとえ彼がグラスに口をつけてさえいなかったとしても、会見の場であれだけ顰蹙を買ったことがチャラになるわけではありません。小林節が新聞へのコメントで「政治は結果責任だ」なんて言ってましたけど、それが誰の引用だとかいう以前の問題として、「飲酒は結果責任」ですｗｗｗ 私も他山の石として肝に銘じます。
それにしても、G7昼食会後の会食についての彼の釈明面白かったですねｗｗｗ 「そこにグラスがあったから」。アル中の鑑です。
