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犯人に告ぐ [DVD]

テレビを通じた児童連続殺人犯と刑事の「劇場型の」対決を描いた、雫井脩介の小説を映画化した作品です。最近似たような手法で捜査と殺人犯が知恵をめぐらすマンガが流行したこともあって、そちらさんにあったような技巧的な知恵比べが出てくるのかと思っていたら、材料を増やして隙を攻めるという捜査としてはおそらく正攻法といえるような展開で正直安心しました。あ、これまずかったですかね？　ただこちらの犯人「BADMAN」も、確か理想の国家や社会がどうとか大人は腐ってるとか言っていました。これの小説の単行本が出版された時期とデスノートの連載が始まった時期が近いようなんで須賀、何か関係あるんですかね？　それはともかくとしても、全体的に演出過剰でもなければストーリー展開も過剰でなく、人間ドラマも過剰でない、それらがよりリアルにちょうどよくバランスされている印象で私は非常に面白かったと思っています。トヨエツもイケてたし個人的にはアタリです。
ただ、結局逮捕に至る*1「証拠」が何なのかは気になりました。物語としては逮捕に至る「端緒」が分かればそれでいいわけで、それこそ逮捕した被疑者が否認した場合どうやって公判を維持するのか、つまり証拠は十分なのかはさして問題ではないのでしょうが、物語に出てくる別件の逮捕も「それでいっちゃうの？」的な感じだったし、若干引っかかる部分ではあります。あと本部長ですよねｗｗｗちょっとあまりにも間抜けすぎるｗｗ

*1:ネタバレ！