- １限 政治学史
久しぶりの政治学史はバークとベンサムでした。
その後はメディア社会史の調べ物をしていました。1955年の悪書追放・青少年健全育成みたいな話を新聞で追いかけているんで須賀、当時はマスメディア論でいうところの強力効果理論というか、悪い本を読んだら即座に悪い人間になるというような主張が大勢を占めていた一方、それでも公的な規制を求めることには慎重な意見が多かったことが印象的でした。いくらエロ本をまわし読みすることがマズくても、それを権力が規制し・取り締まるのはよくない、そんなことをするとまた自由のない戦前に逆戻りしてしまう。こういう認識をより広く共有していたようです。
翻って今はどうでしょうか。安全や効率、さらには健康というような旗印の下に、私たちはあまりにも国家権力に対して無防備になっているのではないでしょうか。国家権力という強大な存在が、時として恐ろしい一面を表す*1ことを忘れてはならないと思います。
*1:これが「国家権力は須らく敵だぁ!!」になってしまうと、それももちろんよろしくないと思うわけで須賀
