かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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引き続き誰も追い込まれてない感/「西郷どん」第三十五話

第35回「戦の鬼」|NHK大河ドラマ『西郷どん』
大政奉還後、坂本龍馬は何者かに暗殺されました。西郷吉之助と大久保一蔵らは、大政奉還後の政治の主導権を巡り徳川慶喜と駆け引きを展開。王政復古の大号令を発し、江戸で幕府側を挑発するなどして臨戦態勢に入っていきます。
風雲急を告げる展開になってきています。今回は特に、小御所会議で山内容堂を脅迫したり、江戸で幕府を挑発したりと「黒西郷」ぶりが遺憾なく発揮されていました。確かにどれも史実に基づいたシーンではあるので須賀、当初の「白西郷」との間をつなぐような「グレー」な様子があまりちゃんと描かれてこなかった分、やはり「戦の鬼」と化すことへの唐突さが拭えないんですよね。マザコン扱いだった島津久光が、急に押しの強いキャラになった時のような印象です。吉之助が息子・寅太郎を抱くシーンもありま須賀、あまりコントラストにもならなかったように見えました。
なぜ吉之助はこんなに怒っているのか、慶喜はなぜここまで焦っているのか、まだよく感得できません。