かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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「ペリーが白旗で恫喝」は俗説?/「西郷どん」第八話

第八回「不吉な嫁」|NHK大河ドラマ『西郷どん』
西郷吉之助は、黒船来航を受け再び江戸に上がる島津斉彬から直々にお供に指名されます。江戸行きの準備を進める過程で妻・須賀とは離縁となってしまいま須賀、懸案だった支度金も整い、江戸へと出発しました。
まずペリー来航ですよね。「ペリーが幕閣に(降伏を意味する)白旗を送り付けて恫喝した」という話は知らなかったのでちょっと調べてみたら、その「伝説」に関するこんな記事を見つけました。
くろふねノート
白旗は降伏ではなく「戦意のないこと」を示すものであり、そもそも黒船自体が白旗を掲げたりもしていることからして、そのような意図で白旗を使うことはあり得ない…などと指摘していま須賀、十分呑み込める見解だと思います。
あと、斉彬は江戸から薩摩への道中・尾道でそれを知ったということで須賀、てっきり大坂からは海路だと思っていたので意外でした。江戸後期からはばっちり陸路だったようです。
西郷家に関することとしては、須賀の離縁でしょうか。彼女についてはよく分かっていないことが多いそうで須賀、ドラマとしては「吉之助のために実質的に身を引いた」ことが表現されていました。十分に馴染めてはいない西郷家で、唯一自分を守ってくれていた夫が無期限で「単身赴任」してしまったらちょっと居づらいよね、という空気も流れていましたが、その辺は現代的感覚と言えるのかどうなのか。それにしても、演じた橋本愛はどうしても「あまちゃん」のイメージが強いので須賀、どちらも気難しめの役でしたね。
 
そうして江戸に発つ吉之助。昔も今も、鹿児島から東京は遠いです。