- 作者: 六反りょう
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/03/23
- メディア: コミック
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加えて、著者のSM論も大真面目です。「SMのSはサービスのSだ。Mにその役割を演じさせてあげる点で、彼らに奉仕しているのだ」「Mが自分の恥ずかしい姿をさらけ出せるように、女王様としての立場を保ちながら相手を引き出す言葉をかけなければならない」「Mを面倒がっては負け」…。私は門外漢で須賀、まるでカウンセリングの極意を語っているかのような言葉が並びます。ある一定の役割関係の中で本音を引き出していく側面がカウンセリングにあるのだとすれば、もしかしたらSMというのはその典型的な実践でさえあるのかもしれません。著者がSM女王様として培ったSM論をそうした知見と融合させ、「SM療法」とでも呼ぶべき領域を開拓されていくことも、個人的には期待したいです。
*1:なのでこういう表現は彼女ら夫婦に対して極めて失礼にあたるわけです