リーダーは半歩前を歩け ――金大中というヒント (集英社新書)
- 作者: 姜尚中
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/09/17
- メディア: 新書
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そんなわけで金大中の言葉から簡単に。
- 民主主義には敵はいない
どこかで聞いたことありませんか? 今年のノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家、劉暁波の「私に敵はいない」と似ていますね。使われている文脈もほぼ同じです。
- 民主主義はタダではないのです。民主主義を勝ち取っても、それを守るために積極的に努力していかないと、逆戻りすることがあります。
この一節を読んだとき、政治学者・丸山真男の「権利の上にねむる者」を連想しました。丸山の言葉で言えば「国民はいまや主権者となった、しかし主権者であることに安住して、その権利の行使を怠っていると、ある朝目ざめてみると、もはや主権者でなくなっているといった事態が起るぞ」ということです。
日中韓で民主主義ということを考え続けてきた人達の言葉がこのようにリンクしてくることには、純粋に感心させられました。