かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
ブログランキング・にほんブログ村へ

最初一瞬「たそがれ日本」に見えて目を疑った

平沼新党、ネーミングは「たちあがれ日本
平沼赳夫・元経済産業相(無所属)と自民党に離党届を提出した与謝野馨・元財務相らが10日に結成する新党の名称が、「たちあがれ日本」に決まった。
与謝野氏と園田博之・元官房副長官が10日発売の月刊誌「文芸春秋」5月号への寄稿で明らかにし、平沼氏も7日、都内で記者団に党名が決まったことを認めた。
平沼氏は「(新党を支援する)石原慎太郎東京都知事命名だ」と語った。
また、自民党中川義雄参院議員は7日昼、新党に結党時から参加することを記者団に明らかにした。平沼、与謝野、園田各氏と藤井孝男・元運輸相の参加がすでに固まっており、中川氏が加われば、「国会議員5人」という政党助成法に基づく政党要件を満たすことになる。
寄稿では結党の目的について、「参院選で与党を過半数割れに追い込み、与野党の衆参ねじれ現象に持ち込むのが第一の狙いだ。その上で、政策プロフェッショナルを結集する政界再編の起点となっていきたい」としている。
新党の政策目標としては、〈1〉日本の国際競争力を強化・増強させ、富を増やして豊かさを維持する〈2〉国の財政を再建しつつ、持続可能性のある社会保障制度を作り、医療制度や年金制度の不信感を払拭(ふっしょく)する――などを挙げている。
(2010年4月7日14時36分 読売新聞)

たちあがれ日本」とは私の尊敬してやまない石原チン太郎都知事命名だそうで、どうしても彼の小説『太陽の季節』を思いだして失笑してしまいます…失礼しました。
平沼・与謝野両氏のこれまでの政治路線の違いが、結党の仲間集めの時点からネックになったようです。自民党から与謝野さんを追って離党する国会議員がほとんど出なかったことが、その「傷口」をさらにえぐりだす格好になっていま須賀、それすらもこの野合めいた結党ゆえのような気もします。
与謝野さんだってそんなことは百も承知でしょう。それでも彼を新党へ駆り立てたのは、やはり自身の政治生命の最後を考えてのことなのではないでしょうか? 彼が去年の衆院選前に体調を崩したのは記憶に新しいことですし、今回の結党に際しても「捨て石になるというつもりで頑張る」「若い人に道を開いたらさっさと裏方に回る」などと発言しているそうです。完全に憶測で話していま須賀、次の総選挙には出馬しない可能性も十分あると思います。
その上で、なぜあえて平沼氏と?という部分は長い交友のなせる業なのでしょうか。ちょっと測りかねます。
この新党結成の内幕的な部分は、個人的にも政治学的にも興味深いところで須賀、「与野党の衆参ねじれ現象に持ち込む」という目標への寄与度は残念ながら低いものになりそうです。