かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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民主政権誕生へ=300議席超−9月中旬にも「鳩山内閣」−衆院選
政権選択を最大の焦点とする第45回衆院選は30日投票、即日開票された。民主党小選挙区比例代表ともに自民党などを圧倒、過半数(241議席)をはるかに上回る300議席以上の獲得が確実となり、民主党中心の政権誕生が決まった。これに対し、自民党は公示前の300議席から激減、110〜120議席程度に落ち込む見通し。1955年の保守合同以来、最低議席の歴史的惨敗となり、麻生太郎首相は党総裁の辞任を表明した。民主党鳩山由紀夫代表は9月中旬にも召集見通しの特別国会で首相指名を受け、社民、国民新両党との連立内閣を発足させたい考えだ。
鳩山代表は31未明に記者会見し「国民の怒りが民主党への期待に結び付いた」と指摘するとともに、「国民主役の政治に変えていく」と強調した。これに先立つ共同インタビューで、新政権の枠組みに関し、参院では過半数に満たないことを踏まえ「社民、国民新党と連立を組みたいと言ってきた」と述べ、両党と政権協議に入る考えを示した。社民党福島瑞穂党首は、記者団に「(民主党と)連立を組む可能性は高い」と語った。
会見で鳩山氏は、閣僚人事について「一部だけ(先行して)決めるのは念頭にない。一気に首相指名後に決める」と表明。新体制では、選挙を陣頭指揮した小沢一郎代表代行の処遇が大きな焦点。鳩山代表は「本人の意思も尊重したい」と述べた。
政権交代は、非自民の8党派による細川政権が発足した1993年の衆院選以来。野党が選挙の結果、第1党となって政権交代を果たすのは、社会党を中心とした47年の片山内閣以来、62年ぶりとなる。自民、公明両党の連立政権にも10年で終止符が打たれ、政界は新たな時代に入った。
(8月31日、時事通信)

まさに激情型の選挙ですね。投票すれば変わる。それはもちろん喜ぶべき、そして当然の参政権の発露なわけで須賀、その言葉は同時に選んだ有権者の責任の大きさをも意味します。
最近は「無党派層の動向に注目」という言葉が耳にタコができるほど言われ続け、「無党派層=ちやほやされるべきお客さん」に近い意識が投票する側・される側に広まってきたようにも思えます。今回のバラマキ合戦もそれと無関係ではないでしょう。しかし、前回衆院選参院選、今回とドラスティックな結果が生まれたことが無党派層の動向に帰せられ*1、もしそれに味をしめ、存在感誇示を目的に行動するような風潮が強まっていくのだとすれば、それは日本の政治によって決していいこととは言えないと思います。郵政選挙自民党に入れました。それは結構。今回民主党に入れました。それも結構。ただ、せめて次の選挙の投票先を決めるときくらいは、前の選挙で誰に入れ、その党・人が選挙後どうなって、結果自分の投票行動を自分でどう総括するのかということを思い起こして然るべきのように思います。「無党派層」は結構で須賀*2、「無責任層」にはなってはなりません。「無党派の風で民主党政権だ!」という話になっている時に何を言っているんだ、と怒られるかもしれませんが、主権者の責任ということは言っておきたかった。
話は変わりま須賀、自公の有力議員落選の知らせもちょこちょこ入ってきますね。私も一つ「落城」*3の現場を見せてもらいましたが、その人を評価するしないではなく、こうやって政界の構成メンバーが大きく変わっていくことは悪いことではないと思います。今回は自民党が「大掃除」されてしまいましたが、私が言っている内容は逆もしかりです。

*1:恐らくそれは間違いではないが

*2:自分も自分のことをそう思っていま須賀

*3:その人の地盤でも差をつけられたりするとホントそんな感じですよね