かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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『ナショナリズムとは何か』(アントニー・スミス)

 

 

ナショナリズム論における近代主義*1に対峙する最も有名な論者*2の一人が、「入門書」として諸論点を紹介する本です。

抽象的な議論が続くため、正直(私のような)初学者がスラスラ読めるような本ではなかったです。少し古い本で須賀、概論的に読むならこちらの方が優れていると思います(こちらは再読しました)。

論旨については、用語の定義や着眼点(強調するポイント)の違いによる部分が大きいのではないかと思いましたが…

 

*1:ざっくり言うと「ナショナリズムは近代生まれのもの」という考え方

*2:近代以前に注目する立場は「原初主義」と扱われることも多いで須賀、本書ではより主観的な面に注目する「エス象徴主義者」と名乗っています