かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
ブログランキング・にほんブログ村へ

昨日までのお話

一日少なかった今週は、(1)「Yes,we can!」を連呼しながらはしご酒をしたり、(2)これまた飲みながら『キッチン』の持ち主となぜ台所なのか的な話をしたり、ちょっと変わった話芸を見に行ったり、(3)筑紫さんの訃報に原稿を書く手が止まったりと、あっという間に過ぎ去った気がします。今日はお休み。さっきデスクから不穏な電話がかかってきましたが、ゆっくり休みたいものです、えぇ。夜飲むかどうかは気分で決めますww
(1)オバマ氏が次期大統領になることに決まりました。人種のるつぼと言われながらもいわゆるWASPが強い力を持ってきたアメリカ政界の中心に彼が座ることは、非常に意義深いことなのでしょう。こりん・パウエル前国務長官が涙を見せたり、現職のライス氏がウキウキで現れたりという反応には正直驚きましたが、やはり「人種の壁」という意識を持つ人は少なからずいて、それを彼は打ち破ったということなんでしょうね。ただもちろん、支持者のTシャツに書かれていたと話題の「Yes,we did!」では本来なく、これから何をするかが本題なわけです。収斂仮説を主張するわけではありませんが、経済のグローバル化は各国の指導者の取りうる選択肢(の有効性)を狭めているとは言えるでしょうし、その中で彼が何をなしえるのか、成り注*1
(2)私が思うに、家庭を連想させ、また何かを生み出す場でもある「キッチン」が好きだ、と主人公が言った時点で、ある程度の話の流れは暗示しているような気がするんですね。それは彼女の仕事云々の話ではなくて、家族がテーマとして底流に流れるこの作品において、「キッチンが好きだ」という彼女の言葉は、物語が破綻することはないだろうな、という予感を与えてくれるのでは…という意味です。
(3)やはり病状は重かったのでしょうか。去年の参院選報道での存在感は、他の追随を許さなかったですよね。むしろ、「他の追随を許さない」ことは日本のジャーナリズムにとって危機的なことでもあるのでしょうが。あと、朝日の朝刊読みましたが、悲痛でしたね…

*1:「成り行きが注目される」の略で、オチがないのをごまかすための新聞記事の常套句です