かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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二つの大災害に思う

ここ半月ほどの間に、ミャンマーのサイクロン、中国四川の大地震と大きな災害が続き、それぞれで万単位の方が亡くなっているそうです。人が一人火事で亡くなれば、寝ているところを起こされてでも現場に行く*1立場にある人間が、数万人の方が亡くなっているという報に接して何を想像できましょうか。ご冥福をお祈りします、という以外に適当な言葉が思いつかないというのが正直な気持ちです。
ただ印象的だったのは、その災害への両国の対応がなかなか好対照をなしていたことですね。もちろんこの緊急時に、外国やら国内組織やらの人的支援活動を拒むというミャンマー政府のやり方には非難が集まって当然でしょうし、国際世論の上でも国内世論の上でもこれから苦境に立たされるのでしょう。しかし恐らく彼らも、そのくらいのことは予測していたでしょう。憲法をめぐる国民投票の直前というナイーブな時期、ということも勘案して、彼らなりの比較考量をした結果があの対応なんだと理解すべきなんだと思います。まぁそれが彼らの政権維持に対して本当にプラスに働くのかどうかは知りませんけど。
当たり前のことを言っているだけのようにも思えてきま須賀、その判断にどれだけのバイアスがかかっているかは問題として残りはするものの、彼らは彼らの判断に基づいて行動しているということは忘れてはならないと思います。ただ適当に、とりあえず「悪いこと」をしているというわけでは恐らくない。これは北朝鮮についても言えることでしょう。
あともう一つ、四川大地震*2の報道を見ていて思ったので須賀、生存率が急激に下がるとされる「72時間」って一体どういう根拠に基づいて出された数字なんですかね? 阪神大震災でのデータを基にこの数字を言っている資料というのはいくつかあるようなんですけど、例えば救出後に受けられる医療のレベルや被災地の気候などが違う場合に、この数字がどのくらい意味を持つのか気になっています、がちょっと調べがついていませんorz あるいは生物学的根拠から導かれた数字なら、汎用性は高いということにもなるんでしょうけど。誰かご存じでしたら是非教えてください。
テレビや新聞で、あまりにも「72時間」が連呼されすぎている気がして違和感を覚えたので。

*1:別にそのことに文句を言うつもりはありませんし、実際に行くかどうかも状況に大きく依存します

*2:という呼び名が定着しつつあるという理解でいいですかね?