かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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ここ二日、デスクとのやり取りの中で記事を書き上げるということを意識するシーンが増えています。新聞社のデスクというのは、基本的には記者が書いた記事の最初の読者として、あれやこれやと意地悪を言う(笑)立場なので須賀、自分がまだまだだからなのでしょう、デスクの直しがとても身に沁みるのです。
記者はまず取材をしてから記事を書くというのが大原則なので須賀、取材した内容を順序良く記事に落とし込んでいくというのはそこまで簡単なことでもありません。書く前から既に話の全体像を掴んでいる記者としては、どうしてもその知識を前提に記事を書いてしまう。しかし、それを読むのはその話を知らない人なのであって*1、そういう人が読んでもわかるような記事を書かねばならないのです。そこでデスクという人が現場記者の書いてくる記事の第一読者となって、不明点などを問い合わせ、わかりやすく修正するという作業を担っているのです。
そしてそれは事実関係などに限るものではなく、時として「お前何が言いたいの?」なんてツッコミが来ることもあります。デスクはこれまた記事の第一読者として、結局この記事は何を訴えているのか、そこも注意してチェックしているのです。ここをご覧の方なら大体察しはつくかと思いま須賀、私はこれが大の苦手でですね、昨日も今日もこれでデスクを困らせてしまいましたww もともと文章を書く前に、その文章の結論を決めていることはあまり多くない*2私としては、思いつくことをあれやこれやと書き連ねてしまう癖があるんですね。それに、取材の中で面白いと思えたことが当初の取材予定と別、なんてことも度々ありまして*3、そうなると記事の中でどちらに軸足を置いているのか不明瞭になることもしばしばあります。まぁそんな記事を出そうものならさっき言ったような厳しいツッコミが待っているわけで須賀、新聞記事は随筆文ではありませんし、ここは割り切ってわかりやすい「新聞記事」を書けるようになるよう努力したいと思っています。何事も勉強です。
ちなみにここに書いてあるような駄文が「随筆文」であると主張する趣旨の発言ではありません、えぇ。

*1:そう前提すべきなのであって

*2:書いてびっくり出たとこ勝負!みたいな感覚は昔からありましたね、そういえば。

*3:むしろ自分で気に入っている記事はそっち