かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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愛するテポドンについてですwww 朝生で扱うというのでそれまで書かずにおいたんで須賀待つ意味なかったですねorz
まず北朝鮮の狙いについてで須賀、これはやはりまず第一にアメリカを直接対話に引きずり出すことでしょう。確かにミサイル発射が相当北の国際的な立場を危うくする(した)ことは間違いありません。そもそも世界のほとんどの国*1が望んでいないことをやったわけですし、中韓もこれを看過するわけにはいかないでしょう。ただ、発射しても各国が北に対して共同歩調をとることはないと踏んだ。強硬ながらも核やミサイルに関心を持つアメリカと拉致による強硬な対北世論を抱える日本、そして選挙での敗北でこれまで通りにはいかないにせよ「太陽政策」を掲げ続ける韓国と北朝鮮への経済的コミットメントをより強化しつつある中国。それに安保理・六者協議には北朝鮮に大きな影響力を持つロシアもいるわけで、実際そうなっているようにまとまった対応は難しいだろう*2という読みがあったんだと思います。となればアメリカも直接対話へと重い腰を上げるのではないか、そこで金融制裁を…というある意味における六者協議参加各国への揺さぶりなんだと解釈しています。
まぁ実は私は北のデメリットを重視して「発射はないのでは」なんて言ってた人間なので本来あんまり偉そうなことは言えないので須賀、その意味では北としてもテポドン2が失敗してよかったんじゃないでしょうか。あれが日本上空を飛び越えていたらアメリカの対応はまた違ったものになった可能性があります。それにしてもどこに落とすつもりだったんですかね??
あと一部に「軍部暴走説」なんてのもあるらしいで須賀これはないと思います。ただ金融制裁が将軍様の国内的威信にマイナスに働いているだろうこと、また彼自身が国防委員長であるとはいえ先軍政治が軍部の影響力を増しているだろうことを考慮すれば軍部への政治的配慮があったことは間違いなかろうと思います。
じゃあどうするのか、って話で須賀、これは宋日昊がなんと言おうと日朝平壌宣言に対する重大な違反ですから、何らかの制裁措置をとらざるを得ないでしょう。まぁ実際経済制裁と人的往来の制限がとられたわけですからそれに沿って言うなら、前者は実質的効果を期待しないという前提のもとならまぁよいでしょうが、対話交渉のチャンネルを狭めかねない後者のような措置は望ましくありません。もちろん完全なシャットアウトではないんでしょうけどねw
ここで各国がどれだけ一致した対応を取れるか。特に、情けないことにアメリカからも心配されるようになってしまった日中・日韓のよくない関係が悪影響を及ぼさないか(米韓も心配ですけどね)。それが北朝鮮の対応に大きな影響を与えることは間違いないように思います。各国が共同で、ただ程度を誤らずに、非難されるべき行いには厳しく、評価される行いには寛大に対応していければ…と抽象論をぶってみる。いずれにせよこれからの安保理での議論には注目ですね。

*1:実は今イランのバイヤーが訪朝していて、彼らに性能を見せているんだなんて話も一部にありま須賀

*2:さらに言うなら今の悲劇的な日中・日韓関係の問題もありますよね