かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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写真で綴る中朝国境旅行記三日目・大連から旅順へ

大連に舞い戻る

朝靄のかかる鴨緑江




写真は午前5時に、ホテルの部屋から撮ったものです。前日の夕方くらいから急性副鼻腔炎のような症状が出て*1、あまり眠れず早起きしてしまいました。風船をつけた車列は何かのお祝いのためだったようです。

北朝鮮のエリカ様



ホテル近くのカフェで朝食バイキング。隣接する別のホテルの客がほとんどのようでした。たまたま日本語ができる女性客がいて、その辺の事情を把握するのを助けてくれました。ちなみに、それぞれの写真で通路を歩いている女性は北朝鮮の国旗が付いたネームプレート型のバッジをつけていたので、恐らく北朝鮮から公的に働きに来ている女性なのでしょう。ただここはいわゆる北朝鮮レストランではなく、たまたま写り込んでいた写真を見ても、外見もさほど特徴的であるとは思えません。

外貨稼ぎのためにこういう店にも進出しているということなのか、もしかしたら昼・夜の北レス店員と朝のカフェ店員を掛け持ちしているさせられている、ということなのか…。店内では、本物と思しき金日成バッジをつけた宿泊客が固まって食事をする光景も見られましたので、北朝鮮としても利用したり人を送り込んだりしても問題ない店なのだろうということは最低限推察できます。
それにしても、赤い制服の方の女性、機嫌悪そうですね。実はずっとあんな感じだったので、途中からふてくされた時の沢尻エリカに見えてきてしまいました。最近は「浪速のエリカ様」というのもいるそうですから、ここでは「北朝鮮のエリカ様」と呼ばせてもらうことにしましょう(と言ってももう登場しないけど)。

大連再び


戻りの丹東駅で見かけた列車。平壌と北京の往復だそうです。



大連に戻りまして、かつて「日本橋」と呼ばれた勝利橋周辺の光景です。2枚目の写真の奥は旧ロシア人街です。

旅順へショートトリップ

「日本軍国主義による対外侵略の罪の証拠と恥の柱」









一気に飛びまして、こちらは旅順・二〇三高地。有名な日露戦争の激戦地ですね。高台であるこの地の戦略的重要性はさることながら、この日本語案内が非常に印象的でありました。まあ人の家に上がり込んでドンパチやることが喜ばれるはずはないので須賀、文化財としての史跡の紹介には相応しくないと思います。
ちなみにここまではタクシーで来てしまったので須賀、帰りの値段交渉でかなり吹っかけてきた*2ので断ったところ、たまたまモニュメントの近くにいた日本人駐在員の2人が市内まで別のタクシーを呼んでくれました。断ったはいいものの、ちょっと他に足はなさそうな場所だったのでかなり助かりました。

旅順刑務所―絞首台の上の「繁栄」


続きまして旧旅順刑務所です。当初ロシアが建てたものを、日本が増築して使用していました。


ここが境目です。



3枚目は、伊藤博文を暗殺した安重根の独房です。見ての通り明らかな特別扱いで、日本人看守らとも交流があったそうです。

放射線状に伸びる監獄らしい造りです。

処刑場です。中の絞首台にはカメラを向ける気になりませんでした。戦前日本の「発展」がこういう装置に支えられていたことも一面の事実です。
 
またタクシーで大連に戻り、初めて中華らしい中華を食べて宿へ。翌朝が早いのでさっさと寝まする。

*1:自分の中では大気汚染のせいということになっています

*2:また日本語のできるおじさんとの電話に代わらされて「ここで30分待つなら200元かかるよ、大丈夫?」とか言ってきた