『検証・安保法案』（長谷部恭男編）

検証・安保法案 -- どこが憲法違反か

安保法案の違憲性を憲法学者、元内閣法制局長官、元防衛官僚らがサクッと論じた本です。趣旨自体はご尤もではあるので須賀、書籍として出版されているためのタイムラグは相当生じており、朝令暮改の様相を呈する国会答弁まではフォローできていないという点で、今、本棚に入れておくメリットはあまり大きくない本かもしれません。
この件はまさに正念場を迎えつつありま須賀、衆院通過時や特定秘密保護法の採決時など、ここ一番で無策を露呈しているように見える野党側がどんな戦術に出るのかに少し注目しています。国対的な手練手管が素晴らしいとは思っていませんが、決められた手続きの中で何をインプットできるかに関して貪欲であるのは当然ですし、どんなに喚いても可決されればひとまず法案は法律になるわけですので。