『生活保護の謎』(武田知弘)

生活保護の謎(祥伝社新書286)

生活保護の実態と、社会保障制度全体に関連付けての問題点を論じた本です。
生活保護について手早く知りたかったので本棚から借用したもので、その目的は果たすことができました。一方、著者は生活保護を含む社会保障について非常にもの言いたげで、内容的にもその気持ちは分からなくはないので須賀、データや論理の扱いが雑な部分もままあり、率直に言ってその辺を読む本ではないかなあという感じはします。大上段に構えず、ディテールにこだわってくれればもっと面白かったと思います。