花見は自粛を＝被災者に配慮必要―石原都知事
東京都の石原慎太郎知事は29日の記者会見で、東日本大震災に関連し、「桜が咲いたからといって、一杯飲んで歓談するような状況じゃない」と述べ、被災者に配慮して今春の花見は自粛すべきだとの考えを示した。
石原知事は「今ごろ、花見じゃない。同胞の痛みを分かち合うことで初めて連帯感が出来てくる」と指摘。さらに「（太平洋）戦争の時はみんな自分を抑え、こらえた。戦には敗れたが、あの時の日本人の連帯感は美しい」とも語った。
都は既に、花見の名所となっている一部の都立公園について、節電などのため入園者に宴会自粛を呼び掛けている。
(3月29日、時事通信)
「桜が咲いたからといって、一杯飲んで歓談するような状況じゃない」と思う人が、自ら花見をしないというのは一つの見識だと思います。そう思う方は是非、そうなさればいいと思います。
しかし戦時中に「みんな自分を抑え、こらえた」ことを、美しい連帯だと捉えるか、個の抑圧と捉えるかは、残念ながらかなり大きな認識の落差だと認めざるを得ません。それがメイヤーの『彼等は自由だと思っていた』的世界なのか、あるいは終戦時12歳という彼の年齢ゆえか、はたまた終戦時に生まれてさえいなかった私の大いなる無知なのか…ともかく、花見の自粛を求める石原都知事は「先ず隗より始めよ」で、４選出馬の方を自粛されては如何でしょうか？(笑)
