かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

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『もういちど読む山川日本史』

もういちど読む山川日本史

もういちど読む山川日本史

この本について、タイトル以上のことを述べる自信はあまりありません。
高校時代に山川日本史を通しで読むようなことはなかった、と言うより、確かそれを開いた記憶すらあまりない*1ため、比較で論じることすら出来ないわけで須賀、最近の研究によって、従来の表記や通説に変化が出ているような部分の注なんかは充実していたでしょうか。
小学校低学年時に一日中「まんが日本の歴史」を読み耽っていた経験上、少なくとも日本史というのは私にとって暗記する対象ではなく、一定の因果律の影響下にある「お話」*2に近いものであり続けてきたように思います。別に今更どっちでもいいんで須賀、「まんが日本の歴史」シリーズは大学入試の論述問題に対応できるレベルの内容だと勝手に思っていて、「マークシート」ではなく「論述」と言ったのは、まさにまんがも論述も、極端に言えばある人物の固有名詞が「藤原道長」か「ムッソリーニ」かを問うものではなく、話の因果や展開を描写する必要があるものだからです。
そんなことを言った上でこの本に話を戻せば、私個人としては、固有名詞の羅列ではなく、懐かしくそのお話を読めたかなあ、という気がしています。

*1:その後に注入されたアルコールで消去されている可能性もありま須賀

*2:もちろん「これは必然的にこういう結論を招いたんだ」的なものでもないでしょうし、言うまでもなくあらゆる意味において「一つのストーリー」ではあり得ないでしょう