- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2008/07/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そんな謳い文句を掲げた本を手にすることそれだけで、私の欲求の半分は満たされたというべきでしょうwww 内田樹のブログ*1からの「剽窃」集です。
相変わらずこの人は、構造主義の切り口から大胆で独創的な仮説を矢継ぎ早に*2繰り出してきます。それはもちろん「そうかなるほど!」と思えるものもあれば「そうは言えまい」と首をひねるものもあり、論理的に貫徹した文章はむしろ少ないので須賀、それを目的にした文章とも思えないのでここでそれをあげつらうことはしません。むしろ、「『私のウロコを通じて見える世界』と『あなたのウロコを通じて見える世界』を突き合わせて、その異同の検証を通じて、直接的には誰も見ることのできないはずの『現実』を、再構成する」ことが構造主義の「構え」なのだとすると、「ウチダさんのウロコを通じて見える世界」を垣間見られてよかったと、それがこの本を読んだ一番の感想と言えるのではないでしょう、か?