かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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解散風と「太陽」

石原新党、13日結成=「太陽の党」で最終調整
石原慎太郎東京都知事たちあがれ日本平沼赳夫代表ら同党所属議員は12日午後、党本部で会談し、石原氏を党首とする新党を13日に結成することを決めた。石原氏らが同日夕に記者会見して発表する。新党名は「太陽の党」とする方向で最終調整している。
結党メンバーは、石原氏とたちあがれ所属議員5人を合わせた6人。同党の藤井孝男参院代表は会談後、結党のタイミングについて「年内の衆院選もあり得るし、石原氏も出馬すると言っている。これ以上遅らせることはできない」と記者団に説明した。
また、「現職の国会議員で新党に加わりたいという人たちもいる」と述べ、新党への参加者が増える可能性を示唆した。新党名は、石原氏が芥川賞を受賞した小説「太陽の季節」にちなんで検討されたものとみられる。
(11月12日、時事通信)

この記事を読んだ瞬間大笑いしてしまったのは、ご察しの通り「やはりこの人はこれなのか」と思ったからです。作品中の例のシーンについてはコメントしませんが(笑)、彼は彼なりに、自分の手札の中のジョーカーを切ったつもりなんじゃないかなんてことを想像するに、老兵の見果てぬ夢というか、乾坤一擲を目指す彼の本気度が窺えるような気がしてきます。
あともう一つは、それこそ作品中に出てきたリアルな肉体同士の(いろんな意味での)ぶつかり合いというか、そういう生々しさの肯定であり、それが生の実感であり価値であるというような―ちょっと話を盛っているかもしれませんが、方向性で言うと―そういう感覚が今、薄れているという危機感の表出でもあるのかなあと考えました。この作品のコンセプトって、やっぱり「大きな物語」のような気がするので、それをそのまま現状にぶつけるというのは実質的にも時代錯誤な感は否めませんが、ますますドライだったりバーチャルだったりしていく人と人との関係の取り結び方へのアンチテーゼとしての意義は、認めてもいいんじゃないかと思います。まあもちろん「絆」とか「一体感」みたいなものに絡め取られていくのはまっぴら御免で須賀w
延々と感覚論でしゃべり続けていま須賀、このエントリはそんなものです(笑) 更に言うなら、彼が都知事を辞めた時点では、石原新党によって「保守被り」になる自民党がちょっと様子見に出て、解散要求を弱めるかなあと思ったら、ここ数日で一気に解散ムードのようですね。かつての青い嵐も解散風に吹かれ、思惑通りの台風の眼にはなれなさそう、ということでしょうか。
それにしても、よく世論調査で解散時期について聞いたりしてますけど、解散時期そのものが本当に重要だと思っている人ってどのくらいいるんですかね? 「一気に解散風」なんて言いますし、私も言いましたけど、本当に解散風が吹いているのは政界とマスコミ業界くらいなのではないかと邪推したくもなります。政治家はもちろん自分の地位などのかかった利害関係者そのものなわけで須賀、それに伴うかなりの量の準備を抱えるマスコミというのも、時期についての利害関係者と言っていいと思うのです。まあ何が言いたいかというと、国会論戦でも報道でも、解散時期以外にもっと言うべきことがあるのではないかということです。もちろん、全くどうでもいいなんてこともありませんが。
なんか酔っ払って書いたみたいになっちゃったなwww