朝鮮で李英鎬氏をすべての職務から解任することを決定
朝鮮労働党中央委員会政治局会議が15日、行われた。
会議には、朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員、政治局委員、委員候補が参加した。
会議では、組織問題が取り上げれた。
会議では、李英鎬氏を病気の関係で朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員、政治局委員、朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長をはじめすべての職務から解任することを決定した。
(7月16日、朝鮮中央通信)
朝鮮人民軍次帥称号を授与
玄永哲氏に朝鮮人民軍次帥称号が授与された。
朝鮮労働党中央軍事委員会、共和国国防委員会の決定が16日、発表された。
(7月17日、朝鮮中央通信)
金正恩同志に共和国元帥称号を授与
朝鮮人民軍最高司令官の金正恩同志に朝鮮民主主義人民共和国元帥称号が授与された。
元帥称号の授与に関する朝鮮労働党中央委員会、朝鮮労働党中央軍事委員会、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会の決定が17日、発表された。
(7月18日、朝鮮中央通信)
正恩氏側近解任、論評避ける=「時間の無駄」と米大統領報道官
カーニー米大統領報道官は16日、北朝鮮の金正恩第1書記の最側近、李英鎬軍総参謀長が労働党の役職から解任されたことについて「何も言うことはない。世界で最も不透明な政府や社会の人事を読み解くことに多くの時間を費やすことはしない(←wwwwww)*1」と述べ、論評を避けた。
(7月17日、時事通信)
アメリカの大統領報道官とジャーナリズム、アカデミズムのなすべきことはそれぞれ違うのはもちろんのことで須賀、私の実感も率直に言ってカーニー氏とそう遠くはありません。ただ、こうした人事を即座に公表するあたりは金正日総書記時代と様相が異なっており、4月の「衛星打ち上げ」の失敗も早期に認めたことも思い出してみると、このことは、(図らずもさっき私が「金正日総書記時代」と口走ったように)「金正恩第一書記時代」がそれ以前と明確な一線を画す何物かであると、実際上も言うための材料の一つであると思えます。
それはもちろん、しばしば公衆の面前で肉声を発する*2ことも含めた情報発信的なあり方のことでもありますし、そのことすら包含したもっと大きな意味で言えば、「金正恩は亡父・金正日の方針を覆しうる*3」という表現にだってなるでしょう。それは往々にして金正恩流の「第三の道」ではなくして、もと来た「第一の道」だとよく言われま須賀、その当否は置いておいても、もし今回の解任劇が憶測通りの「更迭」であるなら、これは金正恩氏が「父の方針を覆す」格好の事例と言っても差し支えないのではないでしょうか。
一連の推移の中に張成沢氏の影を探すのが本筋なので生姜、今回はあえてこんなことを言ってみました。