- 作者: 竹内久美子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/01
- メディア: 新書
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ただその意味でも、最後になって島国だ何だを持ち出して安易な日本人論を展開してしまうのは、論理展開が雑すぎるとか品位を欠くというより、危険なことであるとすら思えます。遺伝に関する知見と「民族」というような文化的であり、かつ政治的な概念がいかに結合しやすいか、逆に言えばこの本の最後の最後で期せずして教えられた気がしますし、アウシュビッツ帰りの身にはかなり鼻につくわけです。
あと細かいことなんですけど、鳥の「浮気」の頻度についてのメラーの研究で、人間の目から見た美しさとやらを数値化して比較検討するなんて手法が科学的と見なし得るんですかね? 「君は前田敦子の方がいいと言うかもしれないけど、オレは大島優子の方が絶対かわいいと思う!」なんてレベルじゃない次元で、鳥と人間の美的センスが違ったらどうするんでしょうか? まあきっと多くの鳥類も私の意見には賛同してくれると思っていま須賀…