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取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

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革命の継承? 金正日総書記、異例の訪中

北朝鮮:金総書記訪中 真意測りかねる関係国
北朝鮮金正日キム・ジョンイル)総書記が26日訪中、父である故金日成(キム・イルソン)主席が1920年代に通い、共産主義思想と出合ったとされる吉林省吉林市の毓文(いくぶん)中学を訪問した模様だ。金総書記は5月に訪中したばかり。しかも、平壌にはカーター元米大統領が滞在中という異例ずくめの訪中だ。核問題や後継者問題で中国と話す必要ができたのか、あるいは経済支援取り付けなのか−−。関係国は真意を測りかねている。【吉林市・米村耕一、ソウル西脇真一】
韓国青瓦台(大統領府)関係者は26日、金総書記の専用列車が同日午前0時台に、北朝鮮北部の慈江道満浦(チャガンドマンポ)から中朝国境の鴨緑江を渡り、中国吉林省集安に向かったと述べた。
目撃情報などによると、金総書記はその後、吉林市入りし、午前中に毓文中学を視察。市内中心部を流れる松花江沿いのホテルでの休息をはさみながら、金主席が参加した抗日闘争の史跡がある北山公園などを訪ねたとみられる。市民は、この日午前11時ごろから市内各地で交通規制が行われ、警官から「重要な指導者が来ている」と説明されたと話している。
同日午後4時前には同市南西部の臨江門大橋付近が全面通行止めになり、金総書記が乗るとみられる黒塗りの大型車など約40台の車列が通過して、ホテルへ向かった。その後、ホテル内で中国側との夕食会などが行われた模様だ。
金総書記の今後の日程は不明。すでに市内で中国の温家宝首相との会談が行われたのではないかという情報もある。
一方、25日に訪朝したカーター元米大統領は、当初26日までとみられていた滞在予定を延長し、平壌にとどまっている模様だ。金総書記の帰国を待っている可能性がある。
異例の訪中に踏み切った動機について、北京の複数の外交筋は「見当がつかない」と話す。韓国政府関係者も「(北朝鮮北西部・新義州から中国遼寧省丹東へ抜ける)通常のルートと違うし、短期間に2回もの訪中は前例がない」と困惑した様子で話した。
北朝鮮は、今月中旬に訪朝した中国の武大偉朝鮮半島問題特別代表との協議で、6カ国協議再開について「米朝協議」「首席代表による非公式協議」を先行させる3段階方式案に同意している。
このため韓国では、「核問題で何らかの重大な決断を中国に伝えるための訪中ではないか」という推測が出た。しかし、韓国の聯合ニュースによると、韓国政府当局者は、この日訪韓した武代表との協議後に「北朝鮮は従来の主張にまだこだわっているようだ。6カ国協議の再開が早期に実現するような感じではない」という否定的な見方を示した。
一方、訪中には、金総書記の三男正銀(ジョンウン)氏が同行している可能性もある。権力継承の準備を急ぐ北朝鮮は、9月上旬の労働党代表者会から10月の党創建65周年にかけて、正銀氏を後継者としてデビューさせると見られており、今回の訪中も関連しているという見方がある。
韓国外交安保研究院の尹徳敏(ユン・ドクミン)教授は、昨年11月のデノミネーション(通貨呼称単位の変更)以降、国内情勢が危機に陥っていると指摘し、「権力継承を控えた大事な時期を乗り切るため、中国に食糧支援などを求めざるをえなくなり、その代価として核問題で何らかの提案をする可能性もある」と話した。(8月27日、毎日新聞)

金総書記、再び訪中 権力継承への布石も
吉林、ソウル共同】中朝関係筋は26日、北朝鮮金正日総書記が特別列車で同日未明に中国吉林省に入り、今年5月に続く訪中を開始したもようだと明らかにした。吉林市の複数の消息筋は、金総書記が父の故金日成主席が抗日闘争初期の1920年代後半に通った吉林市の毓文中学を訪れたと語った。北京の外交筋によると、同中学のほか、抗日戦争の記念碑などがある北山公園も訪問、中国共産党王家瑞対外連絡部長が立ち会ったもようだ。
北朝鮮では9月上旬に朝鮮労働党代表者会が招集され、金総書記の三男ジョンウン氏の後継体制づくりが本格化する見通しとなっている。約3カ月間での異例の再訪中は、中国指導部と後継問題で意思疎通を強化、経済支援も含め安定した権力継承の環境づくりを図る狙いがあると受け止められている。
金主席の革命業績が金総書記からジョンウン氏へ継承される正統性を誇示するため、ジョンウン氏が同行しているとの観測も出ている。(8月27日、共同通信)

前回からほとんど間を開けずに通常と異なるルートで訪中し、初代金日成主席の「革命史跡」を訪れたとすれば、共同通信の記事にある通り「金主席の革命業績が金総書記からジョンウン氏へ継承される正統性を誇示するため、ジョンウン氏が同行している」のではないかと直感したので須賀如何でしょうか?
訪朝中に突如外遊されてしまったとすればカーター元大統領の威信に傷がついたとは言えるで生姜、金正日総書記と恐らくその息子・金ジョンウン氏が今まさに、カーター氏が94年の訪朝時に相対した金日成主席のゆかりの地をめぐっていることに、何らかの意味性はあるやなきや…ってのは考え過ぎかしら(笑)