かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

北朝鮮竹島イラン旅行記
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休日が戦場!

…いや、最近ロクに働いてないとか、働くことに意義を見いだせていないから自分にとって重要なのは休日だ、とか言いたいわけではありませんww
毎日来る新聞*1を眺めていると気付かれることではあるので生姜、日曜日と月曜日の記事ってそんなに急ぎでもない話題が多いような気がしませんか。もしそう感じられる方がいらっしゃるとすればそれは私の論旨と合致した素晴らしいことで(笑)、実際傾向としてそれは十分言えることです。それはなぜかというと、日曜付と月曜付の新聞を作る土日は世間がお休みだから。官公庁や会社だけでなく、世間で休んでいる人が多いと、それだけニュースの本数が減ってしまうのは一般論としては仕方のないことではあります*2。もちろん切った張ったの事件事故災害や海外のビッグニュースが飛び込んでくれば話は全く変わってきま須賀…
じゃあそんな日に新聞社ではどうしているかというと、ここぞとばかりに記者が日ごろ仕込んでおいた調査報道的なネタや、急ぎモノでない地域の話題紹介っぽい記事などを掲載しています。なので月曜の紙面なんかを見ると、各紙のカラーが出ていたりしますね。
めんどくさくなってきたのでそろそろ本題にはいりたいので須賀、で、何が言いたいかというと、最近はその週末に照準を合わせて原稿をまとめることが多いわけです。厳密に言うと初めからそれを意図しているわけでもないので須賀、結果として「これもうちょっとしっかり取材したら週末大きめに扱ってあげるよ」とか「今日紙面きついから(出した原稿を)週末に回していい?急ぐような話じゃないでしょ?」と言われ、結局はそうなってしまうのです。まぁ書いた記事をいい形で扱ってもらえるというのは喜ぶべきことではあるので生姜、二つ目の電話が来たときは複雑な心境ではありますw
「一日、まして半日の抜き抜かれに使うエネルギーを調査報道に振り向けるべきだ」というのは学生時代からの持論で、今も変わりなくそう思っていま須賀*3、記者としてそれを言うなら現実にそれなりのものを出さなければならないということもありますよね。

*1:もちろん読売でも朝日でも日経でも産経でも大丈夫ですよ!

*2:「マスコミはそういうエスタブリッシュメント以外からもちゃんと取材すべきだ!」というご指摘は、ジャーナリズム論としてはご尤もだと思います。ただここで言っているのは、数として減りますよね、ということです

*3:友人や先輩記者の活躍を見聞きしていると、より深く知りたいと思う気持ちが「半日の抜き抜かれ」の原動力になっている、という昔聞いた話はあながち嘘ではないと思えてきました