- 作者: 山口厚
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
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判例や学説を批判検証しながら自説を展開する、という側面が他の法律書*1より強く、いい頭の体操にはなったとは思いま須賀、ガリガリ理詰めで判例や多数説を喝破する山口大先生にしても、「しかしこれは結論として妥当ではない」とか「線引きは難しいが個々の事例に即して…」なんて丸め方が出てくるのが意外ではありました。ただ演繹法だけが理論ではありませんし、完璧な法理論が完璧に社会を律する、的な発想は法技術への過信でもあるでしょう。私のわずかな記者経験の中でも「住居侵入被疑者の逮捕」について聞いてみると、なんじゃそりゃみたいな話もありました。その意味では、法学の立ち位置みたいなものを考える上でも有意義だったように思います。
ここを見に来てくださる方のうち法学をやってる(やってた)方は結構多いようなので、詳細な論点については怖くて触れられない(笑)ので須賀、原則論として市民の予測可能性を重視する立場には共感します。授業は確か数回しか行ったことないので須賀、そのたびにその点を強調されていたと思うので。
それにしても、こうやって一度勉強したことをうまく忘れずにいるにはどうすればいいんですかね。そのためにここにレビューをつけているということもあるんで須賀、読み終わった時点で既に最初の話が怪しいというのはこれ如何。
*1:何冊読んだっけ?ww