- 作者: 森村進
- 出版社/メーカー: 創文社
- 発売日: 1989/07
- メディア: 単行本
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前半では議論全体が抽象的な上に、他説からの反論、再反論…という形が取られていたためか、肝心の「権利基底道徳」について外堀は埋まったもののその実質的な意味はあまり見えてきませんでした。また、パーフィットの人格の同一性の議論が極めて還元論的だったのにも違和感を覚えました。あと後半の刑事責任論の部分は、「決定論」という言葉の多義性*1に引っ張られてよく分からなくなってしまったというか、彼が何を指して「決定論」と言っているのかが不明瞭だったような気がします。
ただまぁああだこうだ考えながら読むのって私は嫌いじゃないねwww
*1:ってよりは人それぞれこの言葉に込める意味・世界観にばらつきがある