- 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
- 発売日: 2004/09/25
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この映画の大きなテーマは、このようにリスクのある施設*1をお金と引き替えに特定の場所に置くことをどう考えるか、そして、そもそもそのことを首都圏に住む人たちがちゃんと考えているのか、ということでしょう。電力に限らずあらゆる分野で地方が首都圏の踏み台にされている、という見解までは私は採りませんが、今後原発の是非というものが議論されていくだろう中で、首都圏の住民が当事者意識を持ってそこに参加していくことが大事なんだろうと思います。
それにしても、原発は必要悪なのでしょうか? 作品中で「東京原発」計画を推進するロジックは「必要な電気を作るため」であり、極論すれば「原発反対派は電気を使うな!」だった一方、「火力・水力はフル稼働しているわけではなく、原発がなくても必要電力は賄える」という趣旨のセリフもありました。今首都圏で話題の計画停電で須賀、わざとやっているというのは言い過ぎとしても、停電の不便さから電気のありがたみを輪番で広く体験してもらって、必要悪としての原発の存在を暗にアピールしようという思惑もあるのでは…というのは穿ちすぎでしょうか?