かぶとむしアル中

取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

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自民党小泉批判で「中川隠し」 幹部ら党内引き締め
定額給付金の財源法案を再議決する衆院本会議への欠席を表明した小泉純一郎元首相に対し、政府・自民党幹部が19日、一斉に批判し始めた。当選1回の「小泉チルドレン」などから小泉氏への同調者が出ないよう党内の引き締めを狙ったものだが、中川昭一前財務・金融担当相の辞任問題を早く幕引きしたい思惑も透けてみえる。ただ、中堅・若手の間ではこの日も麻生太郎首相への不満がくすぶり続けた。
麻生首相を最高司令官として苦しい戦いをしているときに、元司令官が後ろからバズーカ砲を撃つようなことは厳に慎んでもらいたい」。高村正彦前外相は高村派の会合で、小泉氏のセリフをもじって痛烈に批判した。町村信孝官房長官町村派の会合で「正直言って理解に苦しむ。適切に行動してもらえると確信している」と苦言を呈した。
小泉氏の首相批判の根底には、与党が衆院議席の3分の2以上を得たのは、自らが主導した05年の「郵政選挙」の結果という思いがある。だが、笹川尭総務会長は記者会見で「自民党員が頑張って勝った。郵政だけで3分の2を取ったのではない。(小泉氏が)党の方針と違えば、それなりの対応をしなければならない」と述べた。河村建夫官房長官も会見などで小泉氏への批判を繰り返した。
一方、この日の自民党各派の会合では、中川氏の辞任問題には幹部から目立った発言はなかった。津島派津島雄二税制調査会長が「先週から今週にかけ、不幸にしてハプニングがあった」と述べただけで、山崎派山崎拓前副総裁も「不測の事態が次々と発生してくる」と間接的に表現した。
幹部は「中川問題隠し」で沈静化を図るが、中堅・若手には首相への不信が高まっている。中山泰秀衆院議員は19日、衆院選前の総裁選の前倒し論について「若手はみんなそう思っている。地元に帰ると『もうだめだ』という意見が多い」と明言した。党内の動揺は簡単に収まりそうになく、ある閣僚経験者は「我々は麻生さんがいいと思って支えているわけではない。若い人が騒ぐ気持ちは分かる」と嘆いた。【中田卓二、近藤大介】
(2月19日、毎日新聞)

笹川さんの言っていることはべき論としては正しいんですけど、ただホントに「郵政だけで3分の2を取っ」てしまったのが2005年9月11日だったわけで、その上に選挙を経ずに座っている内閣が、郵政選挙で示された民意をないがしろにするとは何事か、という小泉さんの主張にも理はあります。やはりそもそも選挙はシングルイシューでやるべきものではないんで須賀、なまじそれがうまくいってしまったというのがややこしいところであります(さあ選挙権初行使ですよ - かぶとむしアル中)。
それにしても小泉さんの意図ははかりかねますね。ライフワークを否定された怒りで、後は野となれ山となれ…なんて行動があり得るのかどうか。