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取材現場を離れて久しい新聞社員のブログ。 本の感想や旅行記(北朝鮮・竹島上陸など。最初の記事から飛べます)。

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<久間防衛相辞任>原爆投下「しょうがない」発言で引責
久間章生防衛相(66)は3日、首相官邸安倍晋三首相と会談し、米国による広島、長崎への原爆投下を「しょうがない」と発言した責任を取って辞任する意向を伝え、首相も了承した。首相は後任の防衛相に、自民党小池百合子首相補佐官(54)を起用し、小池氏の後任は当面置かないことを決めた。4日午後、皇居での認証式を経て就任する。女性の防衛相は前身の防衛庁長官時代を含めて初めて。29日投票の参院選を前に安倍政権は大きな打撃を受けた。
安倍政権での閣僚辞任は、昨年12月末に事務所経費の不透明な処理をめぐって辞任した佐田玄一郎行政改革担当相に続いて2人目。5月28日には松岡利勝前農相が自殺しており、閣僚の交代は3人目となる。
久間氏の辞任了承について、首相は記者団に「政治家、閣僚として大変重い決断だ。この決断を尊重した」と説明。自らの任命責任については「当然ある」としたうえで、「私には改革を進めていく使命がある。この使命を果たしていかなければならない。決意を新たにしている」と述べた。
久間氏は6月30日、千葉県柏市での講演で、太平洋戦争終結時に米国が原爆を投下したことについて「あれで戦争が終わったという頭の整理で、今しょうがないなと思っている」など、容認とも受け取れる発言をした。翌日には撤回し陳謝したが、辞任は否定。首相も野党の罷免要求に応じない姿勢を示したが、参院選を控え参院自民党公明党を中心に与党内の批判が高まったため、久間氏が辞任を決断した。
後任に決まった小池氏は、小泉内閣環境相と沖縄北方担当相を務め、安倍政権発足時には首相補佐官に就任。首相の公約である日本版NSC(国家安全保障会議)創設の法案を取りまとめた。
首相は3日夕、記者団に「安全保障担当の補佐官として安全保障政策に精通し、さまざまな情報も把握している。各国の外務大臣、防衛担当大臣とも面識がある」と起用の理由を説明。小池氏は「日本の防衛を確実なものにしていきたい」と記者団に語った。(7月3日、毎日新聞)

まぁ当然といえば当然の結果でしょう。批判を受けた際にも「しょうがない」は口癖だとか何とかこぼしていたそうで須賀、たとえそうだったとしても*1、当然のことながらそんな言い訳は通用しないわけです。広島・長崎において、一瞬にして数万人の無辜の市民の命を奪ったアメリカによる原爆投下という残虐行為は、いかなる意味合いにおいても「しょうがな」くはないでしょう。早期戦争終結ソ連との絡みについても、原爆投下が唯一不可避の手段だったとは思えません。
ただ一つ心配になったことがありました。報道などを見ながら感じたことなので須賀、今回の「原爆投下しょうがない」発言に対してただヒステリックに反応しただけ、という人ももしかしたら一定数いたのではないかということです。もちろんこの発言は非難されてしかるべきだとは思うので須賀、それがなぜ問題になっているのか、何がいけないのかについて、一人ひとりがしっかりと考えていくことはとても重要なことですし、報道はその重要な一端を担うべきです。それがうまく行かなければ、今回と全く逆の事態も起こりかねないわけですから…

*1:というより私が当該映像を見る限りでは、恐らく彼が言葉に詰まった時に多用する言葉なんだろうなぁという印象を受けました。だから「しょうがない」とは申しませんが